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7/7

お嬢様付添。

お嬢様の名前は東堂茉李那。変態さ!

館の当主のお婆様が教育係の河野を雇いお嬢様を更生予定。

館を管理する執事長は斉藤さん。なんか、つおい(強い)らしいが天然さん。

昼に差し掛かりレースのカーテンが強い光を和らげ明度が上がる時間に小指をピンと立てて紅茶を頂く。茉李那(まりな)お嬢様は勉学の休憩中。

「では、15分後に数学の復習を続けます。」

教育係の河野(こうの)が予定を告げると、お嬢様は「はいはい」っと軽くあしらう。

紅茶を口に入れて深い香りを飲み一息つく。

天井からホコリがパラパラと落ちてくる。掃除が甘いのかと頭上を眺めた途端に天井を叩き付ける激しい衝撃音からの破壊音。見事に天井には穴が空き空が見えていた。そこから下りてくる汚れ傷だらけのスーツで長髪の男が騒ぎ出す。

「お嬢!お嬢はここですかぁ!?いたら返事しろ!」

茉李那は部屋の天井が破壊されたのを見た後、自分の責任では無いと確認してから落ち着くために紅茶を啜る。多少のホコリ入り。

「これは、私のせいじゃないわ!!」



大声で叫び誰かを探しで暴れる姿を見ながら河野は目を光らせながら問う。

「いや、知らないですが…どう言う事か説明していただけますか?」

「わたしのせいじゃないわ!!」

「どうでも良いお嬢を出せ!ここだろ!」

「うるさいわね、猿轡(さるぐつわ)して…あ!そうだわコイツにデスゲームさせましょ!とっても良い考えよね!用意しなくちゃ!ぐえっ。」

河野は茉李那の首根っこを一旦締める。

「何するの!」

「止めた方が良いかと…息の根を」

「なんで!?雇い主の孫なんですけど!?」

「ごちゃごちゃとうるせー!お嬢を出せ!」


「騒がしいな、何事?茉李那がまた何かしたかい?」

「ははは、お嬢様今日もお元気ですね。」

茉李那の祖母と執事長の斉藤が部屋の扉から駆けつける。

「お前か!お嬢を出せ!」と男は叫び祖母に襲い掛かろうとしていたが、静かに斉藤が前に進み出て腕を掴み受け流しつつ足を絡みとり投げ飛ばす。綺麗な円を描き男の体は床へ落ちる。

「なんだ?この男は?茉李那」

「はっはっはーお嬢様のご友人ですか?元気があってよろしいですな。しかし暴れるのは少々感心いたしませんね。」

「ゆ、友人じゃいわよ!」

「では、どなたでしようか?30文字…いや俳句で返答して下さい。点数は5点です。」

「え、あ、しらないわ そんな男は デスゲーム」

「はぁ…0点ね」と、お祖母様

「点数つけ難いですね」と斉藤

「最悪ですマイナスです。」と河野

「なんだ、お前センスねぇな」と男


「はあぁぁ!?酷くない?ねぇ?なにこれ公開処刑?」

茉李那はじたんだを踏む。

「さて、空気が冷めた所で…どちらさまですか?」

「なに?私スルーなの?冷めたってなに?ねぇ?」

「あぁ、すまない気が動転していたが冷めたお陰で落ち着いた。俺は宮本家に使える執事だ。」

「えっ?えっ?えっ?ガン無視?ガン無視なの?」

「宮本家…あぁ、隣町の資産家かい?何しに来た?」

「私、見えてないの?ドウイウコト?」

「宮本家のお嬢様に何かありましたか?」

「…ん、じゃ、そう言う事で!」

と、小さくボソリと茉李那は部屋を出ようとしたが、河野に首根っこを掴まれにげられなかった。

「お嬢が…お嬢が家出したんだ!どこ探してもいない!もし、迷子…いや誘拐や監禁されてしまったら!すぐ探さねば!今!俺行きますから!」

「斉藤」

「はい!」

お祖母様が斉藤に合図を送ると打ち合わせをしていないのに瞬時に行動する。

「いただだだぁ!何する。」

それは見事なコブラツイストであった。男は関節技を外そうと体をくねらせるが鍛えられ鍛えられた筋肉の斉藤からは逃げられない。とてもスタイリッシュで綺麗な輝かしいコブラツイストであった。


「わぁ…痛そー。なにこれ?」

「見事な…何ですかこれ?」

「あぁ、斉藤はアタシの合図で目の前の人間を瞬時に固める事が出来るのさ…何故か。」

「何でだよ!」男は近くをバシバシ叩きながら叫ぶが斉藤は動じなかった。

「何だコレ!?くっ、やめろ!オッサン!」

お祖母様は「斉藤」と手を叩き呟くと、斉藤は技をほどく。男は体が自由になったがしばらくむせ返していた。

「で、何で家出なんだい?少し落ち着いて話しなさい。」

「はぁ?なんでアンタらに…?」

お祖母様が合図を送ろうと動く前に男は「すいません」と謝っていた。

「「すいません」ではなく、「すみません」ですね。大人としての振る舞いはイマイチですね。お嬢様は真似しないようにしましょう。」

河野からの指導。

「そんな事どうでも良いわよ!わ、私の部屋どうしてくれるの?めちゃくちゃよ!」

「ははっ!いつもお嬢様の部屋とかわりませんよ」と、斉藤が笑顔で言った。

「それは良いから、さっさと分けを言いな。」と、男に目をやる。


男は懐から手紙を差し出す。


『デスゲームの何か駄目なのかしら

素晴らしい文化デスわ

現代アートにも匹敵しますデスわ

永遠に父とは気が合う気がしない

無理デスわ』


この、手紙を見ながら一同は悩む。家出になるのかと。斉藤だけは「元気なお嬢様ですなぁ」っと、頷いていた。

そして、茉李那はひとつの事に気がついた!

「ああ!見て!行の頭文字!デ素現永無!デスゲームよ!」

「あんまり頭は良くなさそうだね。」

「残念なお嬢さんですね。」

「残念言うな!」

残嬢(ざんじょう)

「略すな!」

皆の背後から甲高い声が響きだす。「何デスの!素敵なポエムですわ!わからないかしら?高貴な作品が!」

金髪のフワフワセミロングの少女が立っていた。

「お!おっお嬢!どこに行ってんだ!ずっと探してたんだぞ!」

「ドコって、決まってるデスわ。デスゲームの会場候補場所デスわ!ココはちょうど良い広さで改良のしやすさがあるデスわ!ココにを買い取りましょうデスわ!」

「斉藤!」

合図を送られた執事長の斉藤は残像を残しコブラツイストを決めましたとさ。


めでたしめでたし。

まだ続く気がします。

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