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4/6

お嬢様自滅。

前回、教育係を穴に落とそうとして誤って落ちてしまったお嬢様。

ちょっと間違っちゃったお嬢様は、ぽっかりと空いた深くて薄暗い穴の底。

「てへへ⭐︎落ちゃった。しっぱーい」

『…』

穴の上にはメガホンを構えた教育係が呆れた目をみおろしていた。時折メガホンからキーンと甲高い雑音が鳴る。

「でも!負けないゾ♪」

『…』キーン

「私の冒険はまだまだ始まったばかりだ!」

『…では…ifを使った文法をテキストに沿って作って行きましょう。もし〜ならばを使い場面にあわせて』

「ちよっと!冷静に授業始めないで!」

『…で、なんですか?この大きな穴は?』

広いお嬢様の部屋にキッチリと収まった円柱の穴。大人の背丈4、5人分ありそうな深さ。

「あなたに教える義理はないでしよ?たかが教育係が?」

『では、御依頼主様のお祖母様に連絡しましょう。』

「…え?なんで?」

『なんで?って、部屋に穴が空いていたら…普通に一大事でしよ?』キーン

「そーなの?」

『バカなんですか?』

「ば、バカとはなに!私は誇り高き5代目次期党首の!茉李那(まりな)藤堂茉李那(とうどうまりな)様にばがとか!」

『…ちょっと噛みましたね、滑舌が良くないみたいですね。発声練習行いましょう。』

「そうじゃ!なくて!」

『じゃあ、ifを使って文法を…』

腹の底から絞り出し声を出して会話を遮る。

「だからぁ!」

「だから?何だい?」

貫禄ある女性の声にお嬢様は驚き振り返る。背後にはいつの間にか白髪の上品ある老婆が立っていた。

「おば、おば、おば、お祖母様!」

「みっともないね、慌てて。録画して効果音つけて動画投稿サイトにアップロードしようか?」

「やめて下さい。本当にやめてください。」

『お早かったですね。』キーン

「はぁ、まさかここまで行動力あるバカに育ってるとは。甘やかしすぎだね。だから両親が忙しいのは反対だったんだよ。私の側に置いておきたかったんだけどね。勉学の成績が落ちてないからって好き放題するなんて情け無い。だいたい…」

ずさぁ!!

「すみませんでしたァ!」

見事な土下座の型でのスライディング!

『お話を遮っての謝罪はよくないと思います。』

「うるさいわよ!!」

「なんだって?」

「え…あ、お祖母様の事ではないです…。はい。心の奥底から謝罪申し上げます。」

「じやぁ、とっとと穴を塞ぎなさい。跡形なくな。」

「はい…ただいま。」



本日の授業は穴埋めしつつ英会話授業で終わった。

\(^o^)/


今回はデスゲーム要素ZERO!

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