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お嬢様犯罪。

お嬢様とは?

お嬢様の朝は早い。黒く長い美し髪は束ねて帽子をかぶりTシャツジーパンの動きやすい服装で靴はスニーカー。口には感染対策の為にマスク、目には日差し対策のサングラス。

「これで目立たないよね?」

お嬢様は颯爽と!


屋敷の見られないように潜んで外へ出かけた。



***


俺の日課は愛犬ジョニーの早朝の散歩!仕事に行く前に心を落ち着かせて出勤するのさ!まだ早いせいか町はしずかだ。

青い空!清々しい太陽!今日も一日がはじまる!

おっと!ジョニーの大便タイムだな?お尻を下げ力んでいるぞ!

「さっとポリ袋を用意を…」

ギチギチとすれる音がした。

袋を取り出そうと手元を見た瞬間に背後から紐でぐるぐるに拘束されて直ぐに後ろに引きずられる!叫んだが紐で口元が動かない!

ジョニーは大便が固くまだ動かない!


***


僕は営業部長だ。今日も商談が円満にまとまりそうだ。会社に戻る前に公園で休憩でもしよう。

ベンチに腰をかけた瞬間。

バチチチ!と音が聞こえ一瞬視界が白くなり黒い闇に閉ざされた。


***


私の名前は〜〜…(以下略)


〜〜〜〜〜

体育館の様に広い建造物に7人の男女が気絶した状態で集められた。出入り口は固く閉ざされて、天井から巨大なモニターがぶら下がっていた。

次第に目を覚まして各自動揺しているようだ。

「一体ここは?」「何が起きたんだ?」「開けて!開けて!」「ジョニー!ジョニーは!?」

不穏な雰囲気がある中でモニターが映し出された。

青いピエロの仮面を被った人間が手を組み肘を机につけている。

「はじめまして!諸君!」と、声を発したが周りの人々は扉をこじ開けようとしたり泣き叫んでいて見ても聞いてもない。

青いピエロは咳払いをし、大きく息を吸い込み再度声を発するが。

「諸君!こ・ん・に・ち・はぁう!」

語尾で頭を強く握られ遮られる。めっちゃ痛いく声にならず口から空気が漏れ出る。

「つっっ〜…」

患部を押さえ振り返ると。



「はい。こんにちは。」


背の高い短髪の人がただならぬオーラを発しながらこちらを凝視している。

(あ、人間って漫画の様にオーラ出るんだ…)

そこから青いピエロのモニターは消えた。


荒れいた男女はいつの間にかモニターを眺めて呆気に取られていた。

しばらく静寂が訪れたのに、大勢の大人が謝罪と慰謝料の大金と手厚いフォローが押し寄せたらしい。


世間ではこの不思議な現象に「狐や狸に化かされたのでは?」との噂になった。


(∩゜д゜)アーアーキコエナーイ

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