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水の中でも何処でももふもふ!! あたらしい世界はもふもふで溢れていました  作者: ありぽん


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第95話.またやって来た男の人

「いちゃ、にゃじかぁ」


「何だ?」


 今のは、今は何時かな、って言ったんだよ。だってずっと部屋の中に居るんだ。窓もないし。水時計があるわけでも、時間をしれせる音もないからな。今は何時かと思ったんだ。


 一応さっき、スカーレットさんに飲ませてもらったミルク、あれは夕飯だったらしいから、今が夜っていうのは分かったけど。でももう少し時間が分かると良いよな。そうすれば俺達がここへ来てどれくらい経ったのか、詳しく分かるだろう?


「ぷぴ、ぷぴぴ」


「ああ、今のは時間を言っていたのか。そうだな、この感じだと今は20の時だろう」


 え? 何で時間が分かるんだ? どこかに窓がある? 俺、この広間の中を一応全体的の確認したけど、窓なんか皆かったぞ。


「にゃで、る?」


「今度は何だ?」


『ぷう、ぷうう、ぷうう』


「何で分かるのか? か。外を泳いでいる魚の気配で分かる。それと外の雰囲気で。私は他の者達よりも、気配を感じる力が強いからな」


 ああ、それでか、別に窓があるわけじゃないのか。それにしても気配だけじゃなくて雰囲気も分かるとか、さすがユースタスさんだ。


「さぁ、そろそろ寝ろ。いつまた何があるか分からないからな。寝られるうちに寝ておくんだ。大丈夫、私は必ずお前達の側にいる。それに最初に飲んだミルクのおかげで、今のお前達に体の異常は出ていないから、それも安心して寝るといい」


 俺のミルク、モコモコ達や小さいフルフルも少しだけ飲んだんだ。ほら薬草入りだったから。だからみんなの体も問題なし。これからも時々みんなは俺のミルクを飲むことになった。


「寝づらいかもしれないが、何もないよりは良いからな。寝られなくともゆっくりするんだぞ。それに眠い時はいつでも寝ておけ。薬草があるとはいえ、睡眠は子供達にとって、とても大切な物だ」


 それぞれ決めたクッションに移動した俺達。毛布をかけてもらいながら、双子におやすみの挨拶をした。


 あの男の人がいなくなって、しょげて寝床の岩の中にずっと入っていた双子シードラゴン。でもついさっき、のそのと中から出てきて、残してしまっていたご飯を食べたんだ。


 モコモコ達と小さいフルフルが、何度も声をかけたっていうのもあるだろう。みんな心配して、岩の近くから離れずに声をかけていた。ユースタスさんによると、大丈夫? 寂しい? 僕達が一緒にいるよ。寂しかったら出てきて、一緒にお話ししよう。


 ダンス、他にもいっぱいあるよ。みんなでダンスすると、寂しいが少なくなるよ。ご飯食べないと元気が出なくて、もっと寂しい気持ちになっちゃうよ。などなど、色々と話していたと。みんな優しい子ばかりだ。


 それにダンスって言っただろう? 双子応援のダンスをしたみんな。新しいダンスだったんだけど、俺にもダンスをしろと。

 俺はお尻振りダンスしかできないから、断ったんだけど、それでも良いからやれって、応援できないのかって圧をかけられ、結局俺もやることに。


 双子シードラゴンが元気になるなら、俺も応援するよ。だけど別にお尻振りダンスじゃなくても良いだろう。と、みんなが可愛い新しいダンスをする中、1人お尻振りダンスは、かなり恥ずかしかった。


『ぷぴ!』


『ぷう!』


『くう!』


「おちゃ!」


『きゅ!』


『くきゅ!』


 俺達の応援で元気になったかは分からないけれど、ご飯を食べ終わって少しすると、元気になった双子シードラゴン。俺達の大きな声のおやすみなさいに、向こうも元気良く返してくれる。もちろんユースタスさんにもおやすみをする。


 が、その最中だった。ユースタスさんがドアの方を見て、大きなため息を吐いた。それからもう少し後に来れば良いものをと言って。すると岩の中へ入って行った双子シードラゴンも、急いで岩から出てきてドアの方を見た。


 何だ? と急いで起きて身構える俺。モコモコ達と小さいフルフルも急いでクッションから起き上がると、ユースタスさんの隣で威嚇し始め。


 その数秒後、ドアが開いて、あの男の人が入ってきたんだ。もう今日は誰も来なかったんじゃないのか? それとも何かがあるといけない、の何かが起こって、この男の人はここへ?


 もしかしてジェフィリオンの準備ができたから、俺の魔力をとるために、俺を連れてこいって言ったんじゃ。ど、どうする? どうしたら良い?


「何をしに来た?」


『奴は当分あそこから出て来ないらしい。今のうちに詳しい話でもしておこうかと思ってな。なにしろ我の計画を邪魔されては、本当に迷惑だからな』


「奴とはジェフィリオンのことか?」


 どうやら男の人は、さっきの話しの続きをしに来たらしい。まったく、紛らわしいことするなよ。ちょっとビビっちゃったじゃないか。こっちはいつジェフィリオンが来るかって心配してるんだぞ。


『きゅうっ!!』


『くきゅうっ!!』


 ん? どうしたんだ? 双子シードラゴンは男の人が来て、とっても喜んでいたんだが、男の人が檻の近くまでくると、俺やモコモコ達、小さいフルフルに何か言ってきた。


『きゅ!! きゅきゅきゅ、きゅ!!』


『くきゅ! くきゅきゅきゅ!! くっきゅー!!』


「今度は自分達の番だと言っている」


『きゅっきゅきゅ、きゅきゅきゅ! きゅうっ!!』


『くきゅう!! くきゅきゅきゅ、くっきゅう!!』


「大丈夫、とっても優しいよ。怖くなんかない。どんな敵からだって、いつも僕達を守ってくれて。とっても優しいだけじゃなくて、とっても強くてカッコいいんだよ』


『『きゅうっ!! くきゅうっ!!』』


「僕達のお父さん!! 強くてかっこよくて優しい、僕達のお父さんだよ!! と言っている」


 ん? 今なんて言った?  俺はじっと男の人を見てしまう。


「グレンヴィル、この男は双子シードラゴンの親で、お前達の国を襲ってきたシードラゴンだ」


 は? 

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