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【調子にのって……】
「だめ~?」
まるで捨てられた子犬のような目で音羽に見られて、琴美は断るに断れなくなった。
「……いいけど」
ぎこちなく頷く琴美を尻目に、やた~!、と喜びながら音羽はいそいそと胸に手を伸ばした。感触を確かめるようにそっと揉んでみる。
「わぁ~……凄く柔らか~い~」
「そ……そうかなぁ?」
まるでマシュマロのような柔らさに音羽は感嘆の声をあげた。言われた琴美は恥ずかしそうに頬を染めて照れていた。そんな様子を羽音は何故か羨ましそうに見ていた。
「あっ……音羽ちゃん……変な触り方しないで……そんな……らぁめぇ……」
そのうち音羽の手は琴美の胸全体をまるで愛撫するように揉み始めた。顔を高揚させて喘ぎながら抵抗する琴美を無視して、音羽は感触を愉しむようにさらに揉み回す。と……、
”ゴツン!”
羽音の怒りの鉄拳が音羽の頭に炸裂した。
「手つきがいやらし過ぎ!」
息を乱しながら胸をガードする琴美の横で頭を抱えて痛がる音羽に、言い放つ羽音だった。