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双子姉妹  作者: 碗古田わん
第三話『横浜買い出し紀行(前編)』
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【道連れ】

「だっ、だったら!」

 試着するのに頷いた琴美だったが、一人で着るのはやっぱり恥ずかしかった。そこで……、

「羽音ちゃんも一緒に着ようよっ!」

 琴美は思いついた。道連れを作ればきっと大丈夫だと。

「あ、あたし?」

 まさか自分(こっち)に話が振られるとは思ってなかったので、予想外の展開に羽音は狼狽した。

「さっき、着てみたいって言ってたよね?」

「あ、あれは・・・・・・」

 琴美があまりに必死なので、ますます戸惑いながらも羽音は言い訳しようとした。

「え~っ~!」

 しかし、それよりも早く琴美の言葉を聞きつけた音羽が、驚愕の悲鳴を上げる。

「はのんちゃん~ お家で~、わたしが着てみてって言っても、いつも嫌がってたのに~!」

「あ、あれは・・・・・・・似合わないから・・・・・あたしのキャラじゃないし・・・・・・・・・・・・」

 何故か興奮気味の音羽に、羽音はしどろもどろになりながら躊躇(ためら)いがちに言った。

「そんなことないよ~。はのんちゃんが着ても絶対、可愛いよ~」

 そう言って音羽はにっこり微笑んだが、それでも恥ずかしさに躊躇(ちゅうちょ)してしまう羽音だった。

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