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双子姉妹  作者: 碗古田わん
第十一話『音羽の気持ち 羽音の気持ち』
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【帰還】

 部屋に戻ると、琴美と薫が待ち構えていた。

「おかえりー」

「ただいま~」

 琴美の出迎えに、音羽がほんわか笑顔を浮かべた。

「・・・・・・ただいま」

 羽音もできるだけ冷静に挨拶を返すが、それでも先ほどの余韻を完全には断ち切れなかった。

「あれ?」

 その異変を琴美は鋭く察知した。

「顔赤いけど、どうしたの?」

 その指摘に羽音はドキッとした。

「なんでもないよ~」

 しかし、音羽はいつものほんわか笑顔で柔らかくかわす。

「うん、なんでもないよ」

 なので羽音は、姉の機転に乗ることにした

「・・・・・・」

 そんな二人を神妙な面持ちで見る薫だった。

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