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【注文】
「なんでもいいって~、言ったのに~」
渾身のお願いを拒否られて、音羽はぷにぷにの頬を膨らませた。
「そ、それ以外ならなんでもいいから」
自分が言ったことが理不尽だとわかっているから、羽音はしどろもどろで苦しい言い訳をする。
「え~」
音羽は不満そうだったが、それ以上は追求してこなかった。
「じゃあ~」
そして、遠慮がちに羽音を見た。
「ちゅ~、して~」
「えっ・・・・・・?」
音羽の言葉に、羽音は一瞬、自分の聞き間違えだと思った。
「今、なんて・・・・・・?」
「だから~、ちゅ~、して~」
「えーっ!?」
聞き間違えでないことを悟り、思わず声を上げる羽音だった。




