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双子姉妹  作者: 碗古田わん
第十話『自由行動日』
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【京都駅】

 四条駅のホームに降りると、ちょうど列車が入ってくるところだった。

「時間ぴったりだよ!」

 思わず、琴美は歓喜の声を上げる。

 そのまま四人は地下鉄に乗り込んだ。

「ふーっ」

 とりあえず乗り換えに成功して、薫は息を吐いた。

「あとは、京都駅から旅館までの徒歩ルートを検索するればいいのだな?」

 それから、音羽に尋ねる。

「お願い~」

 音羽はいつものほんわか笑顔は浮かべずに頼んだ。

「まずは出口を間違えないようにしないと」

「間違えそうなの?」

「京都駅は広いからな」

「大丈夫~」

「問題ない」

 そんな音羽達の会話を一人落ち込みながら聞く羽音だった。

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