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双子姉妹  作者: 碗古田わん
第十話『自由行動日』
179/249

【アクシデント発生】

 とりあえず、四条河原町まで戻ってきた。

 そこまでは順調だった。

「・・・・・・」

 東寺東門前行きのバスを待つ。

「来ないなぁ」

 しかし、時刻表の時間になっても、市営バス二〇七号(反時計回り)はまったく来る気配がなかった。

「あっ、来た」

 すると、やっと遠くからバスが渋滞にはまりながらノロノロとやって来た。

「よかった」

 羽音はほっと胸を撫で下ろした。

 だが・・・・・・、

「えっ?」

 バスは満員でそのままバス停を通過してしまう。

「えーっ!?」

 思わず声を上げて、仰け反る羽音だった。

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