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【食事も終わって】
楽しい時間もあっという間に経ち、最後に記念写真を撮ることになった。
「並び順、どうする?」
「はいっ~!」
羽音の問いに音羽が率先して手を上げた。
「わたしは~、舞妓さんの隣がいい」
「琴美と薫は?」
「どこでもいいよ」
「自分もだ」
結局、駒子を真ん中に右を音羽が、左を羽音が、そして琴美と薫は後列に並んだ。
音羽と羽音、それに琴美と薫、ぞれぞれの携帯電話で撮ったので、計四枚の写真を撮った。
そして、支払いを終えて店を出る。
「~♪」
バス停まで行く間、音羽はご満悦だった。
そんな姉の様子を羽音はちょっと複雑そうに見ていた。
(おとはが、喜んでくれたならいいか)
しかし、直ぐに考えをあらためる羽音だった。