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【戸惑う羽音】
「そんなの恥ずかしいよ」
羽音は、躊躇した。
子供の頃こそ、よく二人で寝ていたが、最近はそんなこともなくなった。
それに今は、琴美と薫もいるのだ。
羽音はチラッと二人の様子を伺った。
「自分達の事は気にしなくていい」
それを指した薫が真顔で言った。
「別にいいじゃん。姉妹なんだし」
琴美も笑顔で応える。
だが、明らかに二人とも面白がっていた。
「ほら~」
急かすと音羽に、羽音は渋々といった感じで同じ布団に入る。
そして、伸ばされた音羽の腕に頭を預けた。
琴美は携帯電話を取り出すと、そんな二人を撮ろうとした。
「写メ禁止!」
それを目を三角にして止める羽音だった。




