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【伏線】
風呂を上がり、音羽、羽音、琴美、薫は部屋に戻ってきた。
「ふーっ・・・・・・」
風呂上がりの心地よい気怠さにに、琴美は息をついた。
「いいお湯だった」
すでに部屋には四人分の布団が敷いてあった。
琴美はこのまま布団に潜り込みたい衝動に駆られた。けど、それにしては・・・・・・、
「なんか暑いね」
部屋の暑さが気になった。
「風、入れようか」
言いながら琴美は窓を開けようとした。
「外、雨降ってるよ」
だが、それを羽音が止めた。
「じゃあ、ちょっとだけ」
雨が入らない程度に窓を開ける。
「あっ・・・・・・気持ちいい・・・・・・」
外から入る風に心地よさそうにする羽音だった。