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【会心のボケ?】
「これじゃあ~、脱げないよ~」
タオルで目隠しをされて、音羽は抗議した。
確かに目が見えない状態で服を脱ぐのは難題が高い。
みんなが風呂場に入ってから目隠しを解くのでは、と音羽は予想していた。
「大丈夫」
しかし、羽音は言い切った。
「あたしが脱がすから」
言いながら羽音は、後ろからジャージのチャックを下ろす。
「えっ? はのんちゃんが脱がせてくれるの?」
予想は外れたが、何故か音羽は嬉しそうだった。
「目隠しプレイ~?」
ほんわか笑顔で音羽は笑った。
「ムッ・・・・・・」
それがボケなのはわかっていたが、今の羽音には笑えなかった。
「馬鹿言ってないの」
なので、一蹴する羽音だった。