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双子姉妹  作者: 碗古田わん
第九話『修学旅行の夜』

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【後始末】

 四人が食べている間にも、ご飯は出汁を吸って増殖し続けた。

 その結果、残ったご飯は少量だったのにも関わらず、大量の雑炊が鍋に残った。

「でっ? これどうするの?」

 最初からこのことを懸念していた羽音が、ジト目で音羽と琴美に聞いた。

「わたし~」

 ほんわか笑顔で音羽が宣言した。

「もうお腹いっぱい~」

 それを聞いた琴美が慌てた。

「あ、あたしも!」

 降参とばかりに両手を挙げる。

 二人の視線が薫に向けられる。

「残念ながら」

 だが、薫は真顔でギブアップする。

「自分もだ」

「だ・か・ら! これ、どうするの!?」

 三人の無責任な態度に、目を三角にして怒る羽音だった。

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