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双子姉妹  作者: 碗古田わん
第九話『修学旅行の夜』

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【調子に乗って】

 育ち盛りだが、色々気ににあるお年頃の中学三年生。

 しかし、美味しそうな料理を並べられては、食欲が勝った。

 メニューはあっという間に平らげられて、残るはご飯のみとなった。

「ご飯、余ってるけど、どうする?」

 桶にまだ残っているご飯を見て、琴美が聞いた。

「雑炊にしようよ~」

 鍋の残り汁を見て、音羽が提案する。

「えーっ!」

 だが、羽音が異論を唱える。

「いいじゃん」

 それに対して琴美はノリノリだった。

「雑炊にしようよ」

 そして、薫に聞く。

「薫ちゃんもいいよね」

「問題ない」

 いつもの真顔で返す薫だった。

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