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【調子に乗って】
育ち盛りだが、色々気ににあるお年頃の中学三年生。
しかし、美味しそうな料理を並べられては、食欲が勝った。
メニューはあっという間に平らげられて、残るはご飯のみとなった。
「ご飯、余ってるけど、どうする?」
桶にまだ残っているご飯を見て、琴美が聞いた。
「雑炊にしようよ~」
鍋の残り汁を見て、音羽が提案する。
「えーっ!」
だが、羽音が異論を唱える。
「いいじゃん」
それに対して琴美はノリノリだった。
「雑炊にしようよ」
そして、薫に聞く。
「薫ちゃんもいいよね」
「問題ない」
いつもの真顔で返す薫だった。




