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【理性崩壊!?】
「ちょっ……! な、何してるの!?」
慌てた羽音は驚きの表情で顔を後ろに向けた。
「う~ん~? はのんちゃんが~、なんか寂しそうだったから~」
それに対して音羽は優しく微笑みながら羽音の胸をさわさわと撫で回していた。
「別にあたしは……あっ、こらっ!……あっ……いやっだ……駄目だったらっ……」
抗議する羽音を無視して悪戯っぽい笑みを浮かた音羽は、本格的に胸を揉み始める。
「よいではないか~、よいではないか~」
(あっ……そんなっ……それ以上されたら……………!)
その感覚の心地よさに羽音は身を委ねそうになる。だが、そこでハッと気付いた。
「!?」
前を見ると、下校帰りの娘達が足を止めてこちらを見ている姿が飛び込んできた。
”ゴツン!”
それで我に返った羽音は、音羽を振り払うとその頭に拳を炸裂させる。
「った~い~!」
「往来で、何やってるのっ!」
頭を押さえて涙目になる音羽を、息を乱しながら怒鳴りつける羽音だった。