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双子姉妹  作者: 碗古田わん
第七話『旅と道連れ』
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【その日の夜】

 その日の夜。

 楠家では、リビングで音羽がドラマを見ていた。

 音羽はドラマは積極的に見るようにしている。

 脚本と演出の勉強になるからだ。

 基本はリアルタイム視聴だが、裏番組と重なる時はビデオも活用する。

 本当はすべてリアルタイムで見たい。

 その方が見る時の集中力が増すからだ。

 そして、今日もお気に入りのドラマをリアルタイムで見てから、自分達の部屋がある二階に戻ってきた。

「あ~、面白かった~」

 ドラマの余韻に浸りながら、部屋へ入る。

「えーっと……」

 すると、羽音が机の上に置いてあるノートPCで、なにやら熱心に作業していた。

「えへへ……」

 それを見た音羽は、悪戯っぽい笑みを浮かべた。

 そして、こっそり後ろから近付く音羽だった。

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