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双子姉妹  作者: 碗古田わん
第六話『軍曹《サージ》、出撃』
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【素朴な疑問】

「ところで」

 薫は、音羽と羽音に真顔で言った。

「君達はまだつき合わないのかね?」

「えっ?」

 音羽はほんわか笑顔のままだったが、羽音はあからさまに動揺した。

「あたし達、姉妹だよ?」

 そして、大慌てで弁明する。

「そんなの近親相姦だし……」

 そう自分と音羽は血の繋がった姉妹なのだ。

「禁断の恋だし……」

 だから、誰にも知られてはいけないのだ。

 この恋は。

「はのんちゃんは~、妹だから~」

 ほんわか笑顔で、音羽も同意した。

「……」

 しかし、その一言に、地味に衝撃(ショック)を受ける羽音だった。

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