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第十五話 私も学校に行きますっ!


 紗由理様のお墓に行ってから3日が経ち、私は今日も湊二郎様が学校に行ってるうちに湊二郎様の部屋をお掃除していました。



「蒼い空の中でっ♪ 全てを護るせかいっ♪ さあ、その錆びた鍵で次の扉を開けようっ♪」



 湊二郎様の部屋を綺麗にしていると1枚の紙が落ちていたので、私はそれを拾い上げました。



「なんの紙でしょうか?」



 その紙を見ると『保護者様授業参観のお知らせ』と書かれていました。

 中学には無かったのに高校ではあるんですね……

 日付は明日ですか。湊二郎様、さては私に来て欲しいけど言うのが恥ずかしいからここに置いて行ったんですね? 別に恥ずかしがらなくてもいいんですよ。私は湊二郎様の使用人なんですから。



 それから時間が経ち、夕食の時間になりました。

 私と湊二郎様はいつも通り向かい合って座ります。



「湊二郎さまっ、高校では授業参観は無いんですか?」

「あるわけないだろ。中学でも無かったんだぞ」

「これを見ても言えます?」



 私が湊二郎様に授業参観の内容が書かれた紙を見せました。

 すると湊二郎様は固まってしまい、動き始めたかと思うと、ため息を吐きました。



「わかってるよな?」

「はいっ、当然ですッ! 湊二郎様の考えなんて私にはお見通しですっ!」



 私は胸を張って湊二郎様に言いました。


 本当は寂しいから学校に来て欲しいんですよねっ!? そんなことぐらい私でもわかりますよッ!



「(……コイツ絶対来るだろうな)」



 というわけで翌日、湊二郎様が学校へと向かったので、私は湊二郎様の後ろをついて行きます。



「湊二郎さまっ、お弁当ですよ」

「ああ、助かる」



 私は学校の校門前で湊二郎様に話しかけてお弁当を手渡します。

 湊二郎様は普通に受け取り、そのまま校門を通って中に入って行くと何故か途中で引き返して、私の方に走ってきました。



「なんで心雪がここに居るんだよッ!?」

「え? 玄関から一緒でしたよ?」



 私は不思議そうな顔をして首を傾げました。

 すると湊二郎様はため息を吐いて私の肩を掴んできました。



「ああ、予想はしてたさ。こうなるってな……心雪、もういいよ。ゆっくり見て行け」

「はいっ! ありがとうございますっ!」



 私は湊二郎様と校舎へと入りました。保護者様はまだ殆どおらず、私を含めて2、3人ぐらいでしょうか?

 それにしてもこの学校のスカートは短いですね。ハレンチですっ! もし湊二郎様が目移りしたらどうしてくれるんですかッ!?



「心雪、なにしてる。こっちだ」

「は、はいっ!」



 私は湊二郎様の後ろについて行って教室に入ります。中には多くの生徒さんたちがいらっしゃって、私のことをジッと見つめてきました。


 ちょっと恥ずかしいです……


 私は湊二郎様の後ろに隠れて生徒さんたちの視線から逃れようとします。

 すると、女子生徒の1人が私に近づいて来て、1つの質問をしてきました。



「湊二郎くんの彼女?」

「にゃっ!? ち、違いますッ! 違いますよッ!?」



 私は顔を真っ赤にして否定しました。

 すると女子生徒は何かわかったような顔をして立ち去って行きました。


 何なのですかあの女子生徒は。……もしかして湊二郎様を狙ってるのですかッ!? あの大きな胸で湊二郎様を手篭めにするのですかっ!?

 あんなに大きいなんて羨ま━━━━イヤらしいですっ! それでも同じ女性ですかッ!?



「心雪? どうした?」

「いえっ、なんでもありませんよ」



 私はあんな胸には屈しませんよっ!? 今こそ私と湊二郎様のイチャイチャぶりを見せつけてやりましょうっ!




一人称視点だとやりづらい部分が出てくる……

湊二郎視点か三人称視点書きたいけど、それ書くとただのラブコメになるから我慢した!今回は心雪視点以外、絶対に書きません!

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