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アポカリプス・デザイア  作者: 結芽月
第二章[人機再起動]
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第二章[人機再起動]第四話

「っ~!」

 頭をさすりながら凜華が起き上がる。

「ここは……」

 彼女は頭を振る。すると気を失う前のことを思い出す。

「ああ、じゃここは遺跡の最深部か」

 ぽんと手を打って納得する彼女。

 辺りは漏れなく暗闇で埋め尽くされている。  

「あ、結」

 数秒後に友のことを思い出し、捜索を行おうとする。

 しかし、

「あちゃ~、見えないな~」

 この漆黒である。

 周りなど当然ながら見えるわけもない。

 機体は無事のようなので、何か光を出せるような機能を探す凜華。

「あ、これこれ」

 機体のマップ機能を開く。

 空中に小さな画面が現れる。

 そのわずかな光で結を探す凜華。

 本当にごく僅かであり、地面に這ってやるぐらいじゃないと話にならない。

 だがないよりはましである。

 あまりに小さなその光を頼りに捜索を介する凜華。

 機体のスラスターを活用し、地面すれすれをゆっくりと浮遊して進んでいく。

 数分後。

 ゴスッ!

 何かが凜華の足に当たる。

「結!?」

 見つかったと歓喜の声を漏らしそうになった凜華。

 しかしよく見ると彼女の足に当たったのは。

「何だフレースじゃん」

「何が残念だ」

「うわっ」

 フレースがゆっくりと起き上がる。

 足が当たった際の衝撃で目が覚めたらしかった。

 頭に当たったらしく痛そうに頭に手を当てていた。

 凜華は軽く謝り、引き続き結の捜索を行う。

 また数分後。

「お、見つけた」

 結はお尻を上に突き上げた状態で地面に顔を突っ込んでいた。

 両足を以て彼女を引きぬく凜華。

 一応飛んでいたので力を余りかけずに済み、比較的簡単に成功した。

「お~い!結~」

 凜華は起こそうとするが、結はなかなか起きない。

「う~ん……そうだ!こんな時は……」

 少しどうするか考える凜華。

 出た結論は結の体をくすぐりにかかった。

 双方パッケージを纏ったままの状態であったため、それが少し邪魔ではあったのだが。

「……んん!?」

「お」

 すぐに結から反応が返ってくる。

 凜華はさらに速度を上げる。

 何なら少し幻獣化もして、高速でくすぐっていた。

「んんん……も、もうやめてよ……」

「あ、うん」

「う~ん……」

「完全に起きたみたいだね」 

「う、うん」

 結が起き上がる。

「ここは?」

「多分遺跡の最深部。私たち落っこちてきたんだよ」

「え、ああ!」

 彼女は先の出来事を思い出し、納得する。

「で、これからどうするの?」

「取り合えず、上に飛んでいけば戻れるはずだけど……」

 二人が話し合う。

 深度は不明だが恐らく可能だろう。

「見つけた。お~い日花里~」

 その背後ではフレースが日花里を見つけ、起こしにかかっていた。

 なお、ヴィーヴィルは不明である。

「あれ、凜華あそこ」

 ふと遠くを見た結が、何かに気付く。

「何?」

「ほらあれ」

 凜華は結が指さした方向を見る。

 その方向には凜華の機体のマップよりは強いが弱い光が長方形上に在った。

 いや。扉か何かから漏れているのだろう。

「何だろう?」

「さぁ」

 結が肩をすくめる。

「取り合えずそれは置いといて、上に登ろ」

 言いながら凜華は上の方に向かって飛び立とうとするが、

「あたっ!?」

 ほんの三m(メリ)で彼女は何かに頭をぶつけた。

「うう、これ何!」

「魔力障壁?かなり強力みたいだし」

「障壁?上からだけは入れるようになってるってどういう事?」

「さぁ。私そんなに魔術詳しくないし」

 結がジャンプしながら答える。

 その時、

「なぁ、あっちのあれ、行ってみねぇか?」

 フレースが起きたての日花里を連れ、凜華達のもとに近づいてくる。

 あくまで音だけで姿はよく見えない。

 周りは暗闇なのだから当然だ。

「飛んで戻れないなら、あっち行くしかないだろ」

「まぁ確かに」

 今のやり取りを彼は聞いていたようだ。

 見るのは当然ながら無理だっただろうが。

「日花里、いいか?」

 一応隊長である日花里にフレースが訪ねる。

「まぁ、いけないならしょうがないね。興味も抑えられないし。おっけ~、行こう!」

 起きたばかりなのにもう覚醒しきった日花里が興奮しながら言う。

 元気なものである。

「じゃ、行こうぜ」

 こうして、彼女らはその扉を開け、中に入っていく。

 新たなる出会いが待つ場所へ。

 ちなみに四人はヴィーヴィルが落ちていたことを知らないので、彼は気絶状態で放置された。


「はっ!」

 彼が目覚めると、扉の中に最後の一人のフレースが入っていくところだった。

「な、待てよ!」

 彼は急いで後を追う。

 口元から若干炎が漏れた。

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