プロローグ
初めて書きました。初心者でふ。
プロローグ
「ゲホッゲホッ。僕は友達も出来ずに死ぬのかな。」
それは2ヶ月前のことだった。
「あなたの余命はもって2ヶ月です。」
「えっ。そんな治るって言ってたのに!!」
「身体の至る所にガンが転移してます。我々も手は尽くしたのですが」
その言葉を聞いて最初は戸惑ってしまった。
お医者さんに怒っても仕方ないのに。
僕は泣いた。ただひたすらに。
そして、2ヶ月が経ち、身体は重く動かせない。
「優斗ごめんね。何も出来なくてごめんね。」
母さん泣かないで。母さんは何も悪くない。
声が出なくて、伝えたい気持ちも言葉にできない。
意識が、遠のいていく。
僕は最後の力を振り絞って声を出した。
「か、あさ、ん。い、まで、あ、がと。」
うまく話せなかったけど母さんに伝わったかな。
父さんが死んでから一人で俺を育ててくれた。
母さんへの最期の感謝の言葉。。。
目の前が真っ白になっていく。
「君の気持ちはお母さんに伝わっているよ」
「だ、だれ!!」
こ、声が出てる!でも、どうして。もしかして!
「期待してるところ悪いけど、君は間違いなく死んだよ。」
やっぱり死んだんだ。ならここは天国なのかな?
「天国?あー、人が言ってる死後の世界のことか。残念、ここは輪廻の扉さ。」
謎の人物がそういうと真っ白な中に扉が見えた。
そして、その横に立つ小さな男の子。
「あの、あなたは誰ですか?」
「自己紹介がまだだったね!僕はアルス!輪廻の神をやっている!よろしくね、南雲優斗くん!」
「か、神様!!あの、えーと、よろしくおねがいします!」
「君みたいな礼儀正しい子は嫌いじゃないよ!」
神様は僕に向かってニコッと微笑んだ。
「それじゃ、本題に入るね!これから君には輪廻の流れに乗って地球で再び生を受けるか、地球とは異なる世界で生きるか決めてもらいたいんだ!」
「異世界があるんですか!?」
「あるよー?と言ってもまだ作りたての世界だけどね。創造神が地球のラノベとかいうのにハマっててそちらでいうファンタジーな世界を作ったんだ!」
神様もラノベ読むんだ。。それより、他にも神様いるの!!
「あのー、魔法とかってあるんですか?」
「あるよ!魔物もいるよ!」
うぅ、憧れるなぁー。異世界。
「あ、言い忘れてたけど、地球で転生する場合は人に生まれるとは限らないんだ。だけど、異世界なら人として確実に生まれるよ!地球の人は人気すぎて輪廻の巡りが偏っちゃうからね!」
人以外にはなりたくないなぁ。。よし!
「僕異世界に行きたいです!!」
「お!異世界に決めたんだね!ちなみに本当は輪廻先を決めるのは神なんだ!だけどね、君を見ていた慈愛神のやつが泣きながら頼みに来たのさ。次の人生は彼の望みを聞いてくれってね!」
そんなことがあったんだ。慈愛神様ありがとうございます。
「ありがとうございます。神様」
「いいよ。いいよ。気にしないで!それより新しく生まれ直す転生と今のままの姿での転移どっちにするか決めさせてあげる!!」
悩む必要すら無い。今の姿は母さんが僕にくれたものだから。
「今のままの姿でおねがいします!」
「転移だね!わかったよ!それじゃ早速、、、我がアルスの名において南雲優斗の転移を命ずる。輪廻の扉開門!!!」
すると重そうな扉がゆっくり開いた。
「ここ通ることで君に見合ったスキルを君に授けて異世界へ転移させることができる!さぁ!行っておいで!」
「ありがとございます!神様!行ってきます!」
そうして僕は異世界へ旅立ったんだ。
読んでくれた方ありがとうございます!!
つぎはスキルの全容が明らかに!!!