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異世界花火  作者: 夜桜夜月
1/1

プロローグ



よろしくお願いしまあああああす!!!









眼が覚めると、俺は知らない部屋にいた。

どっかの王族が使ってそうなでかいベッド、高級そうな机や椅子がある。

見覚えのない場所で、状況把握ができない。



ちょっとまて、とりあえず、1回落ち着こう。

ここはどこで私は誰だ。よし、まずは名前から!

えーと、確か俺の名前は鈴木・タリマーヌだ。



……………………ちょっとまて、なんかおかしい。



自分の名前がおかしいことに気付き悩んでいると、突然激しい頭痛が俺を襲った。

俺はその痛みに耐えきれず、意識を飛ばす。

ーーーそして、次に眼が覚めたとき、すべて思い出した。自分が誰だったのか、今は誰なのか、何故ここにいるのかを。











突然だが、俺は異世界転生をしてしまったらしい。

そして、俺はこうなることを知っていたが、そのことを今思い出した。


理由としては簡単。そうなるようにされていたからだ。


順を追手説明しよう。


俺は日本に住んでいたのだが、外出中に交通事故で死んでしまった。飲酒運転の事故に巻き込まれたのだ。



ふざけんなよ酔っ払い。ブッ殺すぞ。



まぁ、それはさておき。

俺は死後、変なところにいた。そこで、ザ・神様というような頭の上に輪っかがある白い髭の白い服をきたおっさんがいた。



「フォッフォッフォッ…………気づいたかの?」


「…………どうも」


「ほ?何じゃ…………やけに冷静じゃの」


「ええ、自分が死んだという自覚はありますからね。ここは?」


「それならば話が早い。死後、ワシとあった者達は皆最初はやかましいからのぉ…………お主のようなやつは久しぶりじゃ。

おっと、ここがどこがじゃな。ここは【転生の間】。ここは死後の者を別世界に転生させる場じゃ」



つまり、最近ネットでよくある転生が実は存在するということか。



「確かにその通りじゃが、普通は転生なんてせぬよ。普通は輪廻の輪に戻して魂を戻して終わりじゃ。じゃから、今回は特例じゃ」


「…………人の心を読まないでください」


「フォフォ!何、別に読んどらんよ。ワシも日本のラ○ベだの電○文庫やらは大の大好きでのぉ。お主の表情から推測しただけじゃ」


「そうですか…………。で、何故自分は特例なのでしょうか」


「うむ…………。簡単に言うとじゃな、お主に異世界で【打上げ花火】を作って欲しいんじゃ!」


「…………はい?」


「ワシは日本ではない別の世界の神様なんじゃがの、日本の花火に一目惚れしたのじゃ!あれはいい!!ワシの世界にも是非ほしい!!そなた花火師じゃろ?!是非頼む!!」



そう叫んだ神様は、花火の良さを力説し始めた。

俺はそれを流し聞きしていた。



俺の死ぬ前の職業は神様の言う通り「花火師」。まぁ、花火を作っていた。

なるほど、だから俺は特例で転生できるのか。



「じゃから、どうかの?是非ワシの世界に来て、花火を作ってほしいのじゃが…………」


「いいですよ」


「…………え、ほんとに?ほんとにええんじゃな?!」


「はい」


「よっしゃあああああ!!!キタコレーーーー!!!!!!(゜∀゜)」



神様、キャラ崩壊してますよ。あと、顔文字使うなや



「ありがとの!これで、毎回地球の神に頼んで見に行くこともしなくてすむのぉ!」


「毎回来てたんですか?」


「そうじゃよ。地球の神と一緒に見ておった。夜空に咲く花火…………最高じゃったのぉ…………」



そういうと、神様は花火を思い出したのか、うっとりしてる。

正直、きもい。



「さいですか。…………私がいく世界はどういった世界ですか?」


「ふむ。地球でいう中世ヨーロッパかの?貴族もいるしの。ただ、魔法がある」


「え?!」


「魔法があるんじゃ」



魔法と聞いて目を輝かせる。

誰でも1度は魔法に憧れを持つからだ。もちろん、俺もそのうちの1人。



「ま、魔法を使えるようにはしていただけますか…………?」


「もちろんじゃ。しかもこちらの我儘で転生させるからの。魔力は人の持てる魔力の最大値、イケメン、天才、運動能力抜群で転生させようと思っておる」


「よろしくお願いしまあああああす!!!!」


「フォッフォッフォッ。余程魔法が好きと見える。こちらこそよろしくじゃ 。

では転生するでの。あぁ、転生してもしばらくはこのことを思い出さないようにしておる。何かと記憶があれば異世界の言葉を覚えるのは大変そうだからのぉ。途中で思い出すようにしておくわい。

ただ、その時は激しい頭痛がするでの。それは我慢してくれ」


「わかりました。では、よろしくお願いします」


「うむ。花火の件、頼むぞ」


「まぁ、異世界ですので勝手は違うでしょうが、頑張ります」


「フォッフォッフォッ、楽しみにしておるでの。

それでは、そなたの新しき人生が良き物であるように…………」



そう神様が言うと俺の意識は薄れ、闇に沈んだ。











そして、今に至る。

俺の前世の名前は鈴木祐太。

今世の名前はアレン・タリマーヌ。

タリマーヌ公爵家の跡継ぎだ。



転生の間でのことを思い出したが、それでも俺は俺。

アレン・タリマーヌだが、鈴木祐太でもあるので、記憶や人格に支障はない。



さて、神様との約束だ。





































ーーーこの異世界に最高の花火を打ち上げよう
































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