お姉さんになる
面白いってどういうことやろうか…
私が席につくと、もうすでにコハクさんと女の子とフィオラさんは席についていた。
「さて、ということで私たちが我が家に迎えるかもしれない麻井結衣ちゃんです!」
突然発せられた驚愕の事実に緊張が走った。そして、私も驚いた。
迎えるって…どういうこと?
「…お母様、アクアは賛成なの」
ん?賛成?
そりゃ、住む場所あらへんし、住み込めたらええけど…
いいの?こんな役にも立てそうにない私が?
「僕も、いいですよ…特に困ることはないですし」
フィオラさんは、息子と娘の了解を得ると、私に向き直って優しい優雅な微笑みで口を開いた。
「結衣ちゃんはどうする?」
私はどうしたいんだろ…
沈黙し、一秒が一分に感じられた。そして、決断したことを口にしようと思った。
「私は…」
チャッキン!
あっ…
私は音のした方を振り向いた。そこには引き戸が開かれたヴァシェレガァルがあった。
フィオラさんがちょっと待ってねっと言うと、席を外し食器を片付けに行った。
「…アクアのお姉ちゃんになるの?」
アクアちゃんと言う女の子は、私の方を向いてそう尋ねた。私は正直迷っていた。できればこの家にいたのだが、迷惑だろうと思ったからだ。
「アクアはお姉さんという存在に憧れていたので、もしこの家に住むのであればお姉さんとして接してあげてください」
あううぅ…
アクアちゃんという女の子は、私の方を上目遣いできらきらとした澄んだ藍色の瞳で見つめてきた。ここまで見つめられると断るという選択肢が頭の中から消え去った。そして、このアクアちゃんと言う子のお姉さんになってみようと思った。
「遅くなってごめんね、大事な話の途中だったのにも関わらず…」
「いえいえ」
フィオラさんは、決心した私の顔とそれを微笑んでいるコハク、きらきらとした目で見ているアクアちゃんを見て私がいない間にどんな話をしたのだろうかと不思議な表情をしていた。最後に私の方に向きなおり私の言葉を待った。
膝の少し上ぐらいにあるスカートの裾を握りしめて、フィオラさんの方を向くと口を開いた。
「私を、住まわしてください!どんなことでもします」
桜梨です!
アクアちゃん、なかなか可愛い(*´ω`*)
結衣はお姉さんとして接することに!




