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結衣と月夜と不思議な四つの世界  作者: 氷華 桜梨
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誕生日

結衣ゆい、お誕生日おめでとう!」


「ふふーん、もう15歳だよーん」


私は、朝ごはんのパンを口いっぱいにほおばって笑った。


「…ぷはっ…なんだその顔」


パパに思いっきり吹き出された…そんなに笑わなくてもいいのに


「ふん、そんなに笑うなら部屋帰るし」


私は残りのパンを口に押しこめ、立ち上がった。


「え、もう戻るのか?せっかくの誕生日なんだし、もう少し話そうよ。あ、お母さんには線香あげた?」


「パパより早くあげたもーん」


「そっか…結衣はパパよりお母さんのほうが好きなんだなっ…」


しょぼくれて泣きそうなパパは面白いからおいて置くことにして、寝室のドアを静かに閉めた。

まだ朝の5時か…疲れたな

時間がまだあることを確かめるとベッドに飛び込んだ。


「相変わらず、硬いベッド…」


硬くて今にも壊れそうなベッドからわかるように私は貧乏だった。

ああ…お金持ちだったらな…ふかふかのベッドで寝れるのに…

一度でええから、お金持ちのお嬢様がするような生活をしてみたいな…

そんなことを思いながら私は眠りに落ちた。



「…だよ、結衣!仕事の時間だよ、結衣!」


はっ、いつの間にか寝てたんだ…

えっと…部屋に入って、時間があったからベットで横になっていて…


「パパ!今、何時?」


「確か、起こしに来た時が5時30分だから…35分くらいかな?」


えっ、もうそんな時間!早くいかへんと!


「パパ、それじゃあ行ってきます!」


飛び起きて、急いで支度を済ますと家を飛び出した。

右…左…上…下…右…

いつも思うけど、なんでこんな複雑なんやろ?

絶対に、初めて来た人は迷うだろうななどと思いながら向かうといつも通っている道が閉鎖されているのを見た。

えっ…工事中です…ってどうしよ…

これやったら、遅れちゃうやん!

詩歌工場長はとても時間には厳しいことを思い出し、私は身震いをした。

どうにかして、遅れないようにと思い頭を働かせた。

そうだ、近道を使おう!

でも…今日って野良カピバラの集会があったような…

取りあえず、行ってみようと思い近道の方へと急いだ。

昼間でも見える月を見て、お兄ちゃんがいなくなってから4年たったことに気が付いた。

今頃何してるんだろうか?

今日は二回連続投稿でした。

次は月夜の世界のお話です!

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