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第五話.夜が明ける



  今日はこんな夢を見た。いつもならかなりホラーな夢を見てしまう俺は、久しぶりにまと


  もな夢を見た。俺のクラスでの平和な夢。素直で、飾り気のない笑顔の自分を羨ましく思


  ってしまうような。 そんな夢。


___



  目が覚めて、いつもどおり俺はかわけんに電話をかけた。けど、


  「プツッ、、、ツー、ツー・・」


  その音が繰り返されるばかり。5回ほどして、かわけんのおばあちゃんが帰ったのか、電


  話に出てくれた。


  「――ですが・・・  君いますか?」


  待っててと、いつもどおりの反応。そこから狂いだした。


  「あの子ね、電話出たくないみたい。また今度かけ直してあげて。」


  「あ、、、はい。分かりました・・・。」


  こんなことは初めてだった。初めてなだけに、少し焦りはしたが、軽く流してメールをし


  た。内容は、


  『今日行っていいーーーーーーーーーー?』


  無駄にーの多く、基本短いメール。いつもどおりなのでそれを送る。そして返信を待つ。


  夕方になっても、それは帰ってこなかった。


  もしかしたら体調でも崩したのかもしれない――


  そう思って、それ以上メールを打つことはなかった。


  その日は、俺の夏休みで最もすることのなかった日だった。


___



  夢の中では全てがリアルで、恐怖さえも覚えてしまうようなものをいくらでも見てしま


  う。見たくないものほど、俺の夢の中に描写され、意識の中に具現化されていった。


  そんな夜、俺が見た夢。


  「――電話出たくないみたい――」


  その言葉は俺に対してなのか、誰からかかってきてもそう言うつもりだったのか。


  その言葉は繰り返される。繰り返されるほどに不安になる。不安になり、怖くなる。


  気がつけば、夜が明ける。

夜が明けます。そろそろ終わるかもって、早っ笑

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