21話 仲のいい二人
「うわっ 来斗さんとエレーナさん!?」
颯人はカイが去った後、エレーナと来斗が来たことに驚いてしまった。
「うわって何だよ?」驚いている颯人に来斗が首を傾げ、颯人を不思議そうに見る。
「馬鹿ね、いきなりだったから悪いのよ。」とエレーナはそう言いながら、来斗の頭を軽く叩く。
「痛っ 何すんだよ!」声を上げる来斗。
「来斗さんとエレーナさんって仲いいんだ。」と颯人は聞こえないような声で呟き、少し羨ましく思った。
「颯人、何か言ったか?」と来斗が睨みつける。どうやら聞こえたらしい。
「なっ…何も言ってないです」
「そうか。それよりさっきカイ居たよな?」
「はっ はい!」
「大丈夫だったか?」と来斗。
「大丈夫です。」
「ならよかったわ。」と今度はエレーナが言う。
「何かあったんですか?」首を傾げる颯人。
「いや…実はよ…カイが…」
「ちょっ 馬鹿ね、此処で言わないほうがいいでしょ!」
「何でだよ。いいじゃねえかよ。」
「やっぱり馬鹿ね。」とエレーナは来斗を引っ張り何処かに連れていこうとする。
「おっおい…やめろよ」来斗は危うく転びそうになる。
「うるさいわね。人目につかないとこに行くわよ。」
「わーたから引っ張んなよ!」暴れながら怒鳴る来斗だが、エレーナは来斗を引っ張ったままだ。
「颯人も来て」と一度颯人のほうを振り向き言う。
颯人は頷きついていった。
暫くして、人通りが少ない路地道に着いたのだった。




