13話 暴力団という言葉の真実
一方、エレーナ、颯人、雅の3人は 事務所に着いていた。
「ここが エレーナさんの事務所なんですか?」初めて入る雅があたりを見回しながら聞く。
「そうよ!」とエレーナは微笑む。
「そういえば、雅くん。ここはじめてだったよね?」
「おう。ここってどういうところなんですか?」
「ここは…」
「夢を探す場所なのよ。」
颯人が説明しようとしたところ、エレーナが遮った。
「夢を探すって?」
雅は疑問をエレーナに聞こうとしたが
「それより、さっきの暴動…エレーナさん何か知っているって?来斗さんとやり合ってた男の人は誰何ですか?」
颯人に遮られ聞けなかった。
雅は颯人に(空気読めよ。)という顔で睨みつける。
それに気付いた颯人は咄嗟に(ごめん。)と謝るように合図をする。
一瞬のやり取りだった。
「さっきのは…暴力団の一人のカイって男で私と来斗の元知り合いよ。」と元気なさそうに俯きながらエレーナは答える。
「ぼっ暴力団!?」颯人と雅は驚いた。
『暴力団』と言葉を聞けば誰でも驚くだろう。
「まさか…来斗さんとエレーナさんも暴力団なんじゃ…」雅はそう言うとエレーナを見つめた。
「なっ 私は違うわよ!来斗は…そうね…元暴力団だったわよ。」目を泳がせるエレーナ。
それを聞いて「えっ…来斗さんが?」驚く颯人。
「何だよ、颯人知らなかったのか?」
頷く颯人。
そこへ 誰かの足跡がし始める。
「おい、何してる?」
エレーナ、颯人、雅の3人は振り返る。
「随分、遅かったじゃない」エレーナが声を掛ける。
それは 来斗だった。




