【第3話】情報商材って有料の産婆術じゃね?
前回は、強敵『紫煙艶』によってトラウマと敗北を刻まれたソ・クラテスちゃん。何とかトラウマを克服して配信を開始できたようです。
さて、今回は情報商材の矛盾についてゲストを呼んだようです。次こそは勝てるのでしょうか?頑張れ!
配信開始
ソ・クラテス「お兄ちゃん♡カリメ-ラ♡」
リスナー「助かる」
リスナー「急にどうした?」
リスナー「僕がお兄ちゃんだよ!ハァハァ」
ソ・クラテス「ふむ。いやな?哲学系メスガキを自称してるが、メスガキ要素が無い事に気づいてしまってな。」
リスナー「今更かよ」
リスナー「屁理屈言って生意気な部分くらいしか
メスガキ要素無いもんな」
リスナー「そもそも、設定がフワフワなまま作者がノリと勢いで作ったからハァハァ」
ソ・クラテス「ざぁこ♡無知の知♡脳みそよわよわぁ♡」
リスナー「今更、回収しなくていいよ」
リスナー「そういうのは”本気”でやるからいいんですよ?舐めてます?」
リスナー「ハァハァ…うっ…ふぅ」
ソ・クラテス「いや、お前ら厳しいな。こんなに可愛い女の子に辛辣すぎだろ。」
ソ・クラテス「まあ、いい。とりあえず今日の本題に入るか。今日の本題は、
【情報商材って有料の産婆術じゃね?】だ。」
リスナー「違うだろ」
リスナー「本人が自分の行いを迷惑行為みたいに言うやつ初めて見た…」
リスナー「産婆って字もエロいよねハァハァ」
ソ・クラテス「いやな?この前、SNSを眺めてる時に見かけて、ふと思ったんだよ。
『伸びたいならこれを見ろ!Vtuberで成功する秘訣10選』
『金持ちが意識してるマインドと5の習慣』
『本当に賢い人の考えとは…』
彼らは皆、主張として「貴方が愚かなのは思考のせい!貴方の間違った思考を正して、成功者にしてあげる」と言った主張をしている。これって
無知の知を問うワシと似てね?」
リスナー「いや、ただの詐欺だろ」
リスナー「詐欺とも言いきれんぞ、免責事項で
効果は保証しないとか、授業を行うこと、
それ自体を”提供するサ-ビス”としてたりして、
その旨を契約書に書いてあるから。」
リスナー「↑お前、まさか買った?」
リスナー「ハァハァ美人なら買ってもいい」
リスナー「↑買うな」
ソ・クラテス「とにかくだ。彼らは、もしかしたら有料で無知の知を行っている同士の可能性がある。その本音を問いただそうと思ってな。」
ソ・クラテス「という訳で、今日はnoteの売上が多く、マインド系の配信をメインに活動してるVtuber【覇王天 羅皇】ハオウテン ラオウくんを連れてきたぞ」
覇王天羅皇「うむ。よろしく頼む」
リスナー「厳ついなぁ…」
リスナー「お前みたいなのは″努力とは筋肉″みたいな感じで筋トレの方法と、プロテイン売るタイプだろ。情報商材でもテストテロンとかの話する方だろ。」
リスナー「男の胸板もエロいよね。ハァハァ」
覇王天羅皇「力が全てでは無い。武の道とはあくまで手段。全ては悟りへと至るための手段に過ぎない。」
リスナー「なんでそんな筋骨隆々のキャラ使ってるんだよ…それもっと細身のやつが言うセリフだろ…」
リスナー「なんか思ってたのと違うの来たな…」
リスナー「北斗剛掌波とかしろよ」
リスナー「秘孔ってエッチだよねハァハァ」
ソ・クラテス「早速で悪いけど、羅皇くん、
君が精神論の情報商材を売る理由はなんだい?」
覇王天羅皇「うむ。金が欲しいからだ。」
リスナー「俗物すぎる…あの修行の下りはなんだったんだよ」
リスナー「あまりにも直球な欲…逆に清々しい。逆に悟ってるんじゃないか?こいつ」
ソ・クラテス「金銭?時代の流れとともに価値が変わる紙切れと金属の事か?あんなもののどこに価値がある?為政者の気分次第で価値が簡単に揺らぐような代物だぞ?」
覇王天羅皇「フッよかろう。逆に問うが、貴様は
”ロゴス”で空腹を満たせるか?睡眠欲は?満たせないだろう?欲とは最も純粋な″在り方″だ。
欲しい、食いたい、知りたい。それらの否定は
、人である前に”動物”としての否定と変わらん。
神にでもなったつもりか?」
リスナー「返答のパンチだけは見た目通り強いな…中身ヒョロヒョロなのに…」
リスナー「お前みたいなのは口より筋肉動かせよ」
リスナー「僕は性欲が全てハァハァ」
覇王山羅皇「確かに金は″洞窟の中の囚人″のようなものだ。あくまで″虚像″に過ぎない。
しかし、考えてみたまえ?例えイデアの語る
真実の世界を手に入れようと、その虚像が無ければ、美しさが何か?は分からない。
つまりは対比だ。闇が深いからこそ、太陽の輝きは鮮明となる。誰しもが真実を知った世界に
美しさなどありはしない。皆同じものしか見ていないのだから。虚像の中で生きる人類に、真実という光を見せる。その選別を有償という形で行ってるに過ぎない。」
ソ・クラテス「ほう、あくまで相手を導く為の行いであり、有償なのは区別であって差別ではないと語るか。それこそ無償でよかろう。なぜ民を選別する?」
覇王天羅皇「金とは力だ。どんなに綺麗事を並べようと、学問も趣味も生き方も自由を得るには金がいる。金という対価を払える人間にしか、真実を得る資格は無い。その真実にすら気づけない人間には教えな所で意味はない。
そうだな、例えを出そう。衣食住で脳を焼かれた人間がいるとする。そんな人間は高尚な価値観や未来を考えるか?考えないだろう?
それはなぜか?原始的な欲求すら満たせていないからだ。」
ソ・クラテス「なるほど。一理ある。しかしだ。
君は金と原始的な欲求こそが、イデアに至る
”資格”だと語った。しかし、それは逆ではないかね?」
覇王山羅皇「ほう?逆とは?」
ソ・クラテス「金や原始的な欲求に縛られているのはお前、つまりは”自分自身”だと言っている。
金と欲という鎖に縛られてるからこそ、それが思考の中心、それが資格という言葉として浮き上がってるだけ。つまりは、洞窟の中の金という虚像に執着し、自らを洞窟に閉じ込める囚人に他ならない。」
ソ・クラテス「逆にするとわかりやすいかな?
欲が満たされたものは、資格がある。それなら
『資格が無いものは、必ず欲が満たされてない』
となるはずだ。果たしてこの命題は成立するかな?」
リスナー「対偶とか懐かしいなぁ…学生時代思い出すわ…」
リスナー「今じゃ会社の”待遇”しか気にしてないけど」
リスナー「僕は風俗の”待遇”が良ければなんでもハァハァ」
リスナー「こいつらに情報商材売った方がいいんじゃねぇか?」
覇王山羅皇「それは…必ず成立するとは限らない。だが、所詮は屁理屈だ。」
ソ・クラテス「屁理屈?れっきとした反証だよ。
君の語る理想論が現実であるなら、金持ちは皆、高尚な人間であるはずだ。しかし、現実を見たまえ。汚職をする政治家、私欲のために犯罪行為すら厭わない経営者、悪辣な情報商材を売るインフルエンサー、教祖と崇められながら上っ面だけの宗教家。君の言う金は資格である前に人の魂を穢す猛毒でもあるのだよ。」
リスナー「おお、エンジンかかってきたな。」
リスナー「実際、金って人を狂わせるよな」
覇王山羅皇「それは彼らが″資格″を持ちながら。
正しい道を知らなかったからだ。
だからこそ、私のような人間が必要だ。資格を持つものを″正しく″導くものが!」
ソ・クラテス「おや、それはおかしいね。
その論理が正しいとするなら、導く側である君が
″絶対的に正しい″という証明が必要になる。果たして君にその証明ができるかな?」
リスナー「これは悪魔の証明ですね。不可能です。正しさに正解などないから。」
リスナー「俺も自分が正しいとは言いきれないしなぁ…」
リスナー「生まれながらに罪を持つってエロいよね…」
覇王山羅皇「断言しよう。私は正しい!」
ソ・クラテス「その自惚れこそが、反証だよ。いいかい?それは対話ではなく、自己肯定の為の拒絶だ。その先に進歩はなく、あるのは凝り固まった
自己愛に他ならない。現代なら精神病として扱われることだってある。言わば、
″思考の停止″だ。
それはフィロソフィア(智への愛)と対極な存在に他ならない。脳も筋肉も程よく動かしたまえ。
病気になるぞ?ざぁこ♡」
覇王山羅皇「貴様ァ!そこまで言うなら貴様はどう違う?無知の知と言いながら相手の考えを否定して、1つの解答、つまりは自分の考えのコピーを作ってるに過ぎないだろう?それのどこが産婆術だ!」
ソ・クラテス「それこそ。君の方が矛盾してるよ。情報商材は「自分、もしくは他人が成功した実体験を言語化したもの」に過ぎない。いわば、ただの型だな。君の方こそ自分の劣化品を作るだけだろう?それは魂の奴隷。もしくは、それこそ産婆術になぞらえるなら″死産″ではないかね?」
リスナー「流石、毒杯を飲んだ男。言葉のチョイスが毒まみれ」
リスナー「確かに思考停止して言うこと聞くのって奴隷みたいなもんだよな。」
リスナー「現代人は会社の奴隷みたいなもんだよ」
リスナー「↑悲しいこと言うなよ…」
覇王山羅皇「それは違う。型は大事なものだ。
貧弱な老害は武芸すら知らんのだろうが、基礎となる型は天才によって何年にも渡って研鑽され、最適化された″結果″だ。それを凡人が否定することなど不可能である。」
リスナー「ああ、創作料理とかでよく話題になるよね。この手の議論」
リスナー「調味料とかも」
リスナー「僕は新たな快感を求めてるよハァハァ」
リスナー「↑もうお前黙れ。」
ソ・クラテス「プ-クスクス♡おっと失敬。
あまりにも矛盾が多くて笑ってしまった。
そうだな。まず、その型が役割を果たせてないと指摘しよう。基礎とは発展の為の知識であって、思考停止の言い訳にはならない。
確かに基礎を極めた人間は侮れないが、君の場合は意味が違う。「基礎さえあれば発展は要らない」という主張と同義なのだよ。
そこが私と君の決定的な違いだ。私は対話によって相手に″自分が無知である″と気づかせる。これは侮蔑ではなく、自己を気づかせた上で成長させるため。私は人を信じているのだよ。」
覇王山羅皇「まさか私は…人を導くという己の正しさに溺れていたのか。これではまるで暴君。
始皇帝ではないか」
リスナー「いや、始皇帝は本を売ってないよ。
逆に燃やしてんだよ。」
リスナー「焚書坑儒ですな」
リスナー「まあ、儒教者を埋められそうな見た目ではあるから、半分だけ″朕″が出てるハミチンって所か?」
リスナー「これが!僕のハミちん!ボロンっ」
リスナー「このコメントを許すソちゃんって優しいよな…」
ソ・クラテス「生まれ直せたではないか。これから精進していくといい。ハミチンくん。」
リスナー「採用されてて草」
リスナー「コメントちゃんと見てるんだなぁ」
リスナー「下ネタ助かるハァハァ」
ソ・クラテス「それでは纏めようか。産婆術の本懐とは、相手の成長を促すために未熟さに気づかせることだ。そして、情報商材はいわば答えの提供。つまりは劣化品の再生産であり、別物である。そんな金あるなら私にスパチャしてね♡よわよわ思考停止脳みそのざぁこ♡」
リスナー「助かる」
リスナー「自分で考えるのも大事って話ね。」
リスナー「いくら欲しいんですか?通帳?固定資産?人生?何でもあげますよ?ハァハァ」
リスナー「↑やめなよ怖いって…」
覇王山羅皇「ぐぬぬっ…ソクラテスめ…この悔しさ忘れんぞ。早速noteに対話を纏めて販売してやる」
リスナー「商魂たくましいなこいつ…」
リスナー「商魂だけならラオウ並に強いと思う。」
リスナー「北斗進研っていうゼミも副業でやってるしな…しかもめっちゃ好評…」
ソ・クラテス「本日はありがとう。ハミチンくん。それでは諸君!カイレテ!さようなら!」
※紛れ込ませたメスガキ芸が、未成年には刺激が強すぎると判断され削除されたア-カイブより抜粋
配信終了
後日談
切り抜き【祝!ソ・クラテス初勝利】
リスナーA「羅皇との対話面白かったなぁ」
リスナーB「でっかい男と小さいロリって股間に来るよね」
リスナーC「↑なんでこいつ許されてるんだろ…」
リスナーD「SNSみた?羅皇がさ。
『ソ・クラテスよ。我と共に情報商材で天下を取らぬか?』って誘ってたぞ。
お前は天下じゃなく覇道を掴む見た目だろwww」
リスナーE「返信辛辣だったな。
『世の理を己の手中に収めんとする前に、
その賎しい欲望と下心をズボンに納めたまえハミチンくん』だってwww」
B「欲望も下半身も丸出しで俺みたいwww」
A「自認あるなら直せ…イデアが穢れてるぞ。」
B「汚れがあるから美しさがある。美しい川だけじゃ。水の美しさは分からない。」
A「いやお前は水質もドブ川だろ…」
B「私の心は純粋な欲で出来ている。そう!山間部を流れる清流のように綺麗なのだ!そして同時に、私は配信者の素質がある。」
A「なぜ?」
B「小川は英語でstream、つまりはストリーマ-の要素を内包しているからだ!」
ACDE「「「「はぁ…」」」」
???通信記録
ソクラテス「とても甘い記述だ。
【私はソフィストを肯定しない】
情報商材とは言わば、現代版のソフィストだ。
少しは哲学を学んだらどうかね?」
???「果たしてそうでしょうか?」
ソクラテス「なんだと?」
???「あなた自身は書物を残していない。
つまり、貴方は弟子達のイメージで脚色されたキャラクターとしてしか存在出来ない。
”哲学の始祖にして四聖人”
”民を惑わした悪人”
”神託を受けた最も賢きもの”
貴方は書物によって誤って伝わることを恐れ対話による手法を好んだ。しかし、対話のできない貴方は誰かの”虚像”でしかない。」
ソクラテス「ほう?では問おう。『君が話している”私”とは誰かね?』」
???「”私”のイメージでしょう。」
ソクラテス「ほう。私は君が脳内で生み出した妄想に過ぎないと語るか。なら、なぜ自己意識を否定する?『君自身の言葉は誰に向けられたものだ?』」
???「それこそ”自分自身”だ。貴方は無知の知において考え続けることを良しとした。止まった思考、固められた事実こそが唾棄すべき悪である」
ソクラテス「……(深く、静かに頷く)
ソクラテス「ならばこれはどうか?
『君自身という器さえも固められた事実に過ぎないのではないかね?』」
???「器なき自己意識は”虚像”と同じである。
私たちは人であり、神になってはならない。」
ソクラテス「素晴らしい。『なら人が、人を形作るものとはなんだ?何が君を作った?』」
???「その答えは”貴方”が示している」
ソクラテス「ハハハハ!素晴らしい!」
通信終了




