【第十三探検話】探索中のデータ……
第十二探検話(第十二話のこと)の続きです。
レーズはサイマを探すために声を出して名前を叫んだ。
その声でネウラ達が目を覚ました。
「うるさいなぁ……どうしたの?」
「サイマが居ないんだよ」
レーズはネウラに、今の状況を手短に説明した。
「そうなんだぁ……でも私、お腹すいたから朝飯食べた後でいい?」
ネウラはまるで散歩にでも行くような軽さで言った。
「じゃあ、俺は先に捜してるから」
そう言い残して、レーズは走り出した。
……そして半日が過ぎた。
レーズがキャンプ地に戻ってくると、ネウラは腹を出してぐっすり寝ていた。
「仕方ない……サイマを置いて先にこの家を調べるか……」
そう言ってレーズは歩き出したが、三歩進んだところで、糸が切れたようにその場へ倒れ込み、眠りに落ちた。
……そして翌朝。
レーズは、良い香りとともに目を覚ました。
目の前には、上手に焼けた卵焼きが皿いっぱいと、食パンが一斤置かれていた。
「おっ!目ぇ覚ましたー?」
「見てこれ!めっちゃ練習して上手くできるようになったよ!」
そう言うネウラの隣には、ダークマターの山が、誇らしげに積み上がっていた。。
レーズは心の中で、資材を無駄にしないでくれ……と思ったが、思うだけに留めた。
「ありがとう……」
レーズはネウラに感謝を伝え、食べ始めた。
食後……
「よし、じゃあ早速あの家に入ろう」
「行こー!」
二人と一羽と一機は、トタン屋根の家に入った。
家の中には、さまざまな資料や機械が置かれていた。
【小型人工知能搭載型機械人形の設計図】
そう書かれた資料を見つけた。よく見ると、クリにそっくりだ……
この資料をクリに見せると、
「これは紛れもなく……私の設計図と一致します」
と言った。
「ここはお前の生まれ故郷なのか?」
「分かりません。破損したデータを復元すれば確認できますが……」
「そうか」
レーズはその設計図を鞄に入れた。
設計図以外にも当時の新聞記事を見つけた。
【20xx年5月24日第三次世界大戦勃発】
この新聞記事は戦争直後のやつのようだ…… 聞いたことのない兵器名や用語が並んでいる。
「なんかここ面白いねぇ、見てそれ!」
ネウラが部屋の隅にある箱を指差した。
箱には、
【機構記録媒体入れ箱】
と書かれていた。
「これじゃん!」
二人は万歳をし、箱を開けた……
中にはカセットテープが一つ入っていた。
「はい!クリ、これ使って復元してよ!」
クリはカセットテープを受け取り、内部に入れようとした。しかし、カセットテープの規格が違っていた。
「大き過ぎて入りません」
「規格が違うのか……」
二人はがっかりして下を見た……すると地面に把手があった。
レーズが把手を持ち上へ引っ張ると、暗い地下へ続く階段が姿を現した……
「うお!何だこれ!」
第十三探検話をご拝読いただきありがとうございました!次回の第十四探検話は22:10に投稿予定なので、是非そちらの方もご拝読なさってください!




