【第十探検話】次の空島と小さな小鳥
第九探検話(第九話のこと)の続きです。
〈後書きに造語の解説が記載されています〉
「動いた動いた!」
そのまま原付に三人乗りして、浮島を走り回った。
途中で操作を誤ってしまい、そのまま浮島から落ちてしまった。三人は咄嗟にパラグライダーを開いて一命を取り留めたが、バイクはダメになってしまった……
次に渡った島には黄色い小鳥がたくさんいた。
「おッ、こいつは電気ウナズじゃないか」
「なんだ、それは」
電気ウナズとは、自分の体で電気を作ることのできる特殊な生き物だ、とサイマは得意げに語った。
「あまり人懐っこくはないが、攻撃をしてこない可愛い鳥さ」
「ふーん、じゃあ美味しいのかなぁ?」
ネウラは食のことしか考えていないようだ。
「さあな。ところで、お腹が空いたのか?」
「うん」
「じゃあ飯にするか」
三人がテントを建て、夕飯の準備をしていると、一羽の電気ウナズが飛んできた。
『グァーカァー』
独特な鳴き声を放ちながらレーズに近づいて行った。
そしてレーズの腕に顔をこすりつけた。
「電気ウナズが自分から人に寄る事は滅多に無いのに、すごいなレーズ」
「本当か……お前、俺と一緒に探検行くか?」
レーズは鳥に問いかけた。すると頷くように首を縦に振った。
「そうかそうか!じゃあお前の名前は…何がいいと思う?」
「トリッピ!」
「ニワトリ!」
二人が好き勝手に名前を挙げた。
「うーん。じゃあお前の名前は、クガだ!理由はない」
そしてこの日から鳥の名前がクガになった。
「とりあえず、飯ができたら食うか」
三人と一羽は黙々と飯を食べ始めた。
「そういえばクリのこと忘れてたや……これ、クガの電気使えば充電できるんじゃね」
早速クガが作った電気をクリへ流した。すると……
「ジュウデンチュウ………」
クリが動き始めた。
「おぉ!いけた!」
三人は万歳をし、円陣を組んで、その場をぐるぐる回った。
なんてことをしてると突然地面が揺れ始めた。
レーズ達が居座っていた浮島が突然地上へ堕ちた。そして、その場に渓谷ができ、全員渓谷の底に取り残されてしまった。
「ヤベェな………どうやって上がるか…」
第十探検話をご拝読いただきありがとうございます!
次回は14:00に投稿します!是非読んでください!
——————造語一覧——————
電気ウナズ : 浮島に存在する。電気を自分で作ることができる鳥
クガ : 鳥の名前…




