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Case01 篠原余白の記録  作者: 鳶丸


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9/9

File09 篠原余白から 記事:篠原余白

本日3回更新3回目です。


おれは、これを書いている。

誰に向けてなのかは、わからない。


いや、おれという存在がいたという証を残したいのかもしれない。

篠原余白という男がいたことを。

過去に殺されたとされた篠原余白という女性。

現在、行方不明として扱われている篠原余白という女性。

そのどちらが本物なのか。

あるいは、同一人物なのか。

すべて偽物という可能性だってある。

ただ、もう断定する意味はない。

名前は記録に残る。

記録は現実を上書きする。

おれが篠原余白である限り、また同じことが起きるのかもしれない。

――視線を感じる。

振り返る前から、そこに誰もいないことを知っている。

ただ、振り返ってしまえば、すべてが終わるという予感があった。

だから、書く。

記事が更新される前に。

おれは、篠原余白という人間が存在したという証拠を残すために、書く。

もう、おれにできることはないのだから。





完結です。

最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

面白かった、わけわからんかったなど、一言でもいいので感想コメントを残してくださると嬉しいです。

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