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序章 異世界転移

新シリーズ 開幕!!



お知らせ


シリーズ小説 地底戦争はお休みとさせていただきます。

申し訳ございません。 当シリーズをお楽しみいただけると幸いでございます。



 やあ 僕の名前はフロップみんなが認める超絶のイケメンさ!


おっと危ない 何をしてるかって? 異物狩りさ!この世界には異物っていう生き物がいるんだ そいつら畑を荒らして時には人を襲ったりするんだ あり得ないよな。


けどこの勇者フロップがいれば安心さ! なんせ僕はこの町1番の剣豪って言われてるんだ 頭はちょっぴりアレだけど 剣だけは人一倍うまいぜ! あ でも人一倍って A君が剣の腕前1だとした時 僕は人一倍だからA君の1倍 1の1倍は3だ! 僕ってやっぱ強い!


「1だろ 1の1倍は1 人一倍って結局そこらの人と同じやん」


こいつは僕親友! どこにでもついてくるだよ名前はサップって言うんだ! 


「えー 意味わかんない どうでもいいけどさ後ろ 気にした方がいいんじゃ無い??」


サップの後ろには群れで行動する異物 ブライアン・ルートがいた。 ブライアン・ルートは賢く、群れでの戦い方が洗練されていて未熟な冒険者ならすぐ病院送りにされるレベルだ。


サップはそれをいとも簡単に切り捨てた。


「おっと ……まあ 助かった ありがt……」


ツンデレかよって サップの頭をトム・ブ⚪︎ウンみたいに叩いたら、30倍ぐらい叩き返された。

ん? 一回叩いて三回叩かれたから、5倍かな?


茶番は一回置いといて、状況を説明しよう。


バカな男はルーク・フロップ 14歳 そしていつもフロップにくっついてるやつが、サップ 女で10歳だ。


いつものように森で異物狩りをしていたフロップとサップ。 おバカすぎるフロップにサップは手を焼いていた。 そんな光景は日常茶飯事だった。


しかしこの日は少し いや だいぶ違った。


昼下がり、フロップとサップは森の入って2時間ほど経っていた。


「結構集まってきたな 今日の依頼はブライアン・ルートの肉20匹分だったよな よし そろそろ森を出ようか」


バタフライ・ルーマン(蝶々のような異物)を追いかけ回していたフロップにかばんを覗きながらサップは言った。


こうして森を出ようとしていた時の事だった。


「みてよ! スッゲー明るい 神様でもいるじゃ無い?」


先に気づいたのはフロップだった。 後ろを振り返ると、そこには太陽が地上に降りてきたかのように森が光っていた。 それは目を瞑っても、明るすぎると感じるほど輝かしく光っていた。


「おい なんか あの光近いて来てない!?」


フロップとサップは瞬く間に、光に呑まれた。


気づくと空を飛んでいた。 いや 空に吸い込まれていた。


「すげぇ! 僕空飛んでる!!!」

「いや 何かに吸い込まれてるだけだよ」


この時サップの脳内にはフロップとの思い出が走馬灯のように流れていた。


フロップとサップはいつの間にか意識を失っていた。





目が覚めると、知らない場所だ。 全身が痛い 5階から突き落とされたような痛さだ。


フロップはズキズキと痛む体を起こす。 10mほど先にはサップが寝ていた。


「ねぇ サップ? 僕もしかして死んだの?」


目を覚さないサップを揺らしながらフロップは泣きそうになった。 いくらフロップと言えど、まだやり残したことはたくさんある。


例えば…………あれ? なんかあったっけ? 何も無いかもしれないな 


「そっか! 何一つ悔いのない人生を歩めてたってことか!!」

「何も考えてないだけだろ」


1人で喜んでいたフロップに、起きたばっかりのサップが反射神経でツッコミをいれた。


「おいサップ起きるの遅いぜ 僕たち死んだんだぜ!? どうすんだよこれから ここ天国?」

「落ち着けよ まだ死んだとは限らないよ    って言うか フロップ 背中に何着けてるの? コスプレ?」

「えっ!?  何これ!! めっちゃ綺麗!かっこいい!!」


フロップの背中に青く太陽の光で輝いている“翼”がついていた。


「こんなの付けてないよ 取ってみるか……イテッ これ生えてるわ 外せない」


フロップはここが天国であるとさらに確信した。



落ち着いて周りを見渡すと、一面緑の畑が広がっていて 1kmほど先には小さな町がある。


「とりあえず あの町まで行ってみようよ」


サップはいつでも冷静だ。 2人は町に向かって歩き出す。 畑には見たことあるような作物がなっていが、少し知っている物とは違う。


その町に着くと、人間 いや夢に出てくるような人間がいた。 詳しく言うと、フロップの様に背中に羽が生えてる人、足が四本で馬のような人、口から火を出している人 人それぞれ体の一部が変異していたり、特殊能力を持っている。


ーーーーサップ視点ーー


2人は町の一角にある護衛署(治安を守る者たちがいる場所)を尋ねてみることにした。


「あのー 気づいたらここにいたんですけど、ここどこですか?」


丁寧に質問したサップを台無しにするかの如くフロップが「テンゴクゥ?」と連発していた。


「あー あれか 君らがトルーマン様が言っていた 異世界転移者か ちょっと待っててね今係の者を呼んでくるから」


そう言うと受付の男は僕らの言葉を待たずして、奥に歩いて行った。 


数分後、他の護衛隊の人に連れられ、奥の部屋へと入っていた。 建物自体は外から見るとそこまで大きく見えなかったが、中は思っていた以上に広いようだ。 大きな待合室にスタッフルームや客間まで、普通の一軒家ほどの大きさの外見からは予想できないほど、中は充実している。


「お待たせしました ようこそ この世界へ そして異世界転移プロジェクトをご利用いただきありがとうございます」


奥のドアから、赤いローブに身を包んだ男が部屋に入りながら、そう言って来た。


異世界転移プロジェクト? そんな物は聞いたこともないな。


「お二方は 谷田優香さん と 谷田悠人さん のご夫婦ですね それではこの世界の説明と注意事項をご説明しますね」

「チョチョチョチョチョチョ 私たちその谷田さんじゃないです しかも異世界転移プロジェクトってなんですか? 聞いたこともないんですけど……」


サップがそう言うと赤ローブの男は目をパチクリさせて数秒の沈黙が部屋に流れた。


「えっと…… この世界にくる前どんな事を体験されました?」

「何か まばゆい光が近づいて来て 気づいたら空に吸い込まれていました」

「そう! 僕たち空飛んだのすごくない!? しかも見てよ このかっこいい翼!! どう?羨ましいでしょ」


フロップが話に割り込んできたが赤ローブの男は全く聞く耳を持たず、じゃあ間違ってないはず などと呟いていた。


「えっと 少々お待ちください もしかしたら手違いかもしれないです」

「ねえ おっさん ここって異世界なの?天国?それとも夢?」

「あー 異世界だよ異世界」


といただしてくるフロップに若干苛立ちながら赤ローブの男はまた出て来たドアへと戻って行った。




-----------登場人物と説明


ルーク・フロップ 主人公 14歳 男

サップ    フロップの親友 10歳 女


最後まで読んで頂きありがとうございます♪


作者の安馬内 棋位です!


新シリーズ 異世界転移して空を飛べるバフを受け取った元勇者は地下帝国を築きたいそうです。


の序章はいかがでしたでしょうか?  当シリーズはある作品をリスペクトし、参考にして執筆させていただいています。


ぜひ感想をコメントでお書きください! すごく励みになります!! それでは次話でお会いしましょう!  


安馬内 棋位でした!!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いですね!ハイテンション系は僕が好きなのでこういうの良いです!更新されたらまた見ます!
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