9.殿下に同じ質問を・・?
眠る前に状況を整理する。
私の名前は赤野井ゆい。
今は21歳で両親が1年前に交通事故で亡くなって、大学も行く気になれなくなっちゃって現在はフリーター。
両親が残してくれたマンションと遺産で一生働かなくても生きていけるけど、趣味のハンドメイド作品をネットで売って少しだけど収入を得ていた。
ハンドメイドの作品をネットで売る管理をしてくれていたのが隣の部屋に住む鳥嶋ユウタ21歳。
小さい時から同じマンションのお隣に住んでいて、幼馴染というやつ。
有名大学に通っていて、私のハンドメイド作品に目をつけ在学中に起業して私以外のハンドメイド作家もスカウトしたりして、今やハンドメイド専門のネット通販サイトを仕切ってる業界ではそこそこの有名人。
転生した日は両親の一回忌だった。
そう、私の名前は赤野井ゆい。今は21歳で両親が1年前に交通事故で亡くなって、大学も行く気になれなくなっちゃって現在はフリーター。
両親が残してくれたマンションと遺産で一生働かなくても生きていけるけど、趣味のハンドメイド作品をネットで売って少しだけど収入を得ていた。
ハンドメイドの作品をネットで売る管理をしてくれていたのが隣の部屋に住む鳥嶋ユウタ21歳。
小さい時から隣に住んでいて、幼馴染というやつ。
ユウタは私が通っていた大学と同じ大学に通っていて、私のハンドメイド作品に目をつけ在学中に起業して私以外のハンドメイド作家をスカウトしたりして、今やハンドメイド専門のネット通販サイトを仕切ってる。そこそこの有名人。
転生した日は両親の一回忌だった。
両親とも両親、私から見ると祖父母を早くに亡くしていて、生前親しくしていた親族はいなかった。
遺産を狙って一人娘の私をどうにかしようとしていた親戚たちはいたけど、敏腕弁護士のユウタの両親が撃退してくれて、鳥嶋家と私でお墓参りに行った。
出来立てのお墓のそばに何故かミニトマトの苗が植っていて美味しそうな実が1つなっていた。お墓を作るのに協力してくれたのはユウタの両親だったからトマトが大好きだった両親に粋なサプライズかと思っていた。
家の仏壇にもお供えしようと実を摘んで持ち帰って、
それを、夜鳥嶋家とご飯を食べて家に帰って来て、飲み足りなくてお風呂上がりにお酒のアテにしていた本物もミニトマトと間違えて食べっちゃって、気づいたらたら異世界だった。
「う〜〜〜〜ん」
やっぱり変わったことをしたといえばあの不思議な果実を食べたことくらいなのよねぇ。
あの実はチョコレートみたいな濃厚な味がした。
トマトを食べるつもりで食べたからすごい違和感があって、ビールで流し込んだのを覚えてる。
同じ実がこっちの世界にもあるのかな?
何をすればいいのかも分からないし、とりあえずあの実を探してみようかな。
「お嬢様、もうお休みになられたらいかがですか?」
部屋の中で明日のドレスの準備をしていたミアが、クローゼットの扉を閉めながらこちらに声をかける。
この状況をまとめたノート。
ミアに見られてもまずいよね。
机の引き出しにノートを入れると、鍵をしめる。
「うん、そうするー。ミアももう休んで」
「では私はこちらで失礼します」
「うん!今日もありがとう」
「滅相もございません。また明日の朝伺います」
「はーい!あ!」
部屋の扉へと向かっていたミアが足を止める。
「第二王子殿下の髪の色って何色っていうの?」
「何故そんなことを?」
「今日庭園でも会ったって言ったでしょ?殿下にも同じ質問したんだけど、はぐらかされちゃって」
「殿下に同じ質問を・・?」
ミアの表情がかたくなる。
やばい、、殺られる?
「忌色です。」
「イミイロ?」
「あの方は王族の男子であれば赤髪で産まれるはずが、赤髪どころかこの世に無い髪色でお生まれになった。呪われていると言われています」
「呪い?」
「はい。神から忌み嫌われている人の色であることから・・」
「忌色」