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16/20

16.私は覚悟を決めました!やっぱり領地に連れて行ってください!

誤字脱字のご報告ありがとうございました!!

「連れて行けるわけないだろ!!」

「どうしてですか?」

「どうしてもこうしても、少し考えれば・・」

口を拭っていた第二王子の手が止まる。


「・・例え短期間でも君が僕について領地に行けば、皆に僕達がこ、こ、ん”ん”・・」

ウイスキーが飛んだテーブルを布巾で拭いはじめる第二王子。

「・・婚約したと思われてしまう可能性がある」

すごい早口。

「それだけでですか?」

「あぁ」

「でももしかしたら将来嫁ぐかもしれない場所を一度も見られないっておかしくないですか?」

「とつ!?」

「妃教育中なんですから、そういった可能性もあるわけでしょう?殿下と結婚したら領地に住むことになるんですよね?見学は必要だと思います。」

「ま、まぁそうだが、僕は結婚しない」

「させられてしまうのが貴族では?後継だって必要ですよね」

「そうだ、だから言っている。ただの見学であったとしても共に領地に行けば僕と婚約させられてしまうかもしれない。君はそれでいいのか?それに僕は無理に結婚させられたとしても子供は絶対に作らない!」

残ったウイスキーを飲み干すと立ち上がり、またウイスキーを注ぐ。



「大体、この状況を見られただけでも問題になる可能性だってあるのに」

そうか・・リリーちゃんは第二王子が大嫌いだった。

第一王子もお姉様の婚約者だった人で、そんな人と結婚を望むのか?

いや、しかし政略結婚であれば相手は地位が高ければ高いほどいいのか?

クローゼットには赤いドレスがたくさんあったし望んでいた線が高いか。

「持ち物をまとめなさい。もう暗いから部屋まで送っていこう」



いや、でも妃教育をサボっていたみたいだからどちらとも結婚したくなかったのかな。

リリーちゃんは身分が高いし、どちらかと結婚しなくてはいけないなら第一王子がいいか。

「ドルチオネは必ず持ってくるから心配は不要だ」


私がリリーちゃんってことは、リリーちゃんも私になっている可能性もあって、

私が元に戻れば、リリーちゃんも元に戻ると仮定すると戻った時に大嫌いな人と婚約してたって絶望だよな。

「聞いているのか?」

いやでも、後継作らないなら別にいいのでは?部屋だって別にすればいいんだし?

日本と違って、屋敷は広いから顔を合わせないようにしようと思えばいくらでもできる。

そういう問題でもないのか?



あぁなんかもう考えるのも面倒になってきたな・・

赤い実の手掛かりはサリムアにありそうだとしか分かっていない状態で、10日以上も待っているなんてできない。

第一、元に戻れる保証だってないし、リリーちゃんが貴族である以上大方好きでもない人と結婚になる気がする。だったら自由に暮らせそうな第二王子と結婚しちゃっててもアリじゃないか?


というか貴族って辞められるのかな。

今の私なら平民になって暮らす方が性に合っているのでは?

もしくはミアみたいに敏腕にはなれないけど、メイドになって誰かに仕えたり・・

「絶対聞いてないだろ?」

「そうだわ!!」



第二王子の隣にいき、グラスを奪うとウイスキーを飲み干した。

「クゥー!」

「おい!」

お酒が体内を熱くさせる。

リリーちゃんの体はお酒には強くなさそう・・

少しよろめくと、第二王子が腰を支えてくれた。

「何をしているんだ君は!」

「景気付けよ!!」



第二王子の肩を掴む。

「私は覚悟を決めました!やっぱり領地に連れて行ってください!」

「え・・はぁ!?」

行動しなければ。

優雅にティータイムをしていたって、妃教育に勤しんでいたってどうしようもない。

「いいことを思いついたんです!私は殿下のメイドに扮して同行します」

「それのどこが良いことなんだ!?」

「メイドであれば無理に婚約になることはないでしょう?」

「君のようなブロンドヘアを持つメイドはそういない。」

うー!美しいって罪!!



「絶対に絶対にメイドになれる身分の人にブロンドヘアはいませんか?」

「いや、絶対かと言われるとだな・・僕はみたことないってだけで」

「居るんですよ!王族に使えるメイドの中にはブロンドヘアのメイドが」

「無理があるだろ」

「ファッションと一緒です。奇抜な格好をしていたって堂々としていればサマになるものです」

「そうか?」

「お願いします!ここにいたって妃教育は受けたくないし、記憶喪失のことが言えないから実家にも帰れません。外に出て広い世界を見たいのです!」

「はぁ〜・・」

「あ!じゃあマークの恋人ってことは?」

「はあ!?」

「じゃあ側近の恋人!」

「分かった!分かったから・・連れていけないか聞いてみるから少し待ってくれ、女性が1人増えるだけでも大変なのに2人も増えるとなると確認しなくてはいけないことが多くある」

顔がくっつきそうなほど詰め寄ると私の肩を掴んで距離を置かせる第二王子。



「私1人で行きますよ?道中は外でも眠れますし、お宿で皆さんと一緒に雑魚寝でも構いません」

よくユウタの家族とキャンプに行った。火だって起こしたことがある。

「それは無理だろ?」

「私のメイドがなぜミア1人で事足りていると思いますか?」

「・・・なぜ?」

「私が自分のことはなんでもできるからです!ミアには私がこの城に居るかのようにいつも通り動いてもらいます!」



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