第0話 プロローグ
カクヨムに投稿しており、その作品をただコピペした物です。ですが、お読み頂ければ幸いです。
「悠一は女子よりザコなんだってさあー」
「ゴボウかよその腕w」
小学生とは無邪気さが故に残酷な生き物である。俺が小4だった頃、ある事件をきっかけに嘲笑われ、からかわれ、いじめられた。
「そういえば、悠一は喋り方も変だし、見た目も気持ち悪いよなー」
「俺に近づくなよ。悠一菌がうつる。新型コ●ナウイルスよりも気持ち悪い菌だぞー」
そんなことも言われるのは日常茶飯事。
俺が何をしたのか。やましいこと、罪深きことなど何もしていない。それなのに、些細なことがきっかけとなって人として扱われることがなくなってしまう。
しまいには、いじめっ子がこっそり女子の体育服を俺のランドセルに入れて、俺のランドセルから体育服が発見されたことから、クラス中からの非難の嵐。クラス中の女子から「悠一キッモ。もう話しかけないで。」と軽蔑されてしまった。小4から小学校卒業まで俺はクラスから、学年から孤立してしまった。
幸いにして小学校卒業と同時に引っ越した。人間関係もリセットされて、もう耐えがたいいじめにも遭遇することはない。と思っていた。ある意味予想は当たった。ただ、小4からいじめられ、四面楚歌となり、ほとんどの人に無視された俺はコミニケーションの取り方すらも忘れてしまった。「どこの小学校から来たの?」とありがちな質問には答えられる。ただ、自分からどのようにコミニケーションをとればよいのか、また、再びいじめられるのではないかと不安がよぎってしまう。自分から声をかけることはできなかったといってもいい。中学校において、積極的にコミニケーションをとらない者は埋もれる。友達もできないまま、中学校を卒業した。
原因は分かっている。小学生のときのいじめを引きずり、中学校でも現状を打破できなかった。このままでいけないことは分かっていた。中学校までロクに会話しなかった人間が急にリア充になるということもありえない。なるべくしてなったぼっちの俺もTHE青春みたいな生活に憧れる。そして会話をする。世間から見たらごく一般的な行為であるが、その行為すらもまともにできなかった過去がある。高校生の俺は今までの俺と違う人物となるのかな。ぼっちを打破したいと高校の入学式前日に懇願した。
変われるのは俺しかいない。