無題
大人になるくらいなら死んだ方がマシだ
これは嫌悪だ
心ばかり取り残されて
身体と環境ばかり大人になっていく僕への僕への嫌悪だ
生き急いで貴重な時間を浪費するだけのくだらない毎日
無垢の欠けらも無い 純粋さは置いてきた
ただのモブみたいな大人にならなきゃいけないのか
それくらいならアイデンティティに火をつけて
この腐れた街ごと業火で飲み込んでやる
僕の内に秘めた青臭い野望を誰も知らない
知られないように生きてるんだ
毎日死にたいくらい
夜はバンドを聴いて泣いてんのに
明日が怖いのに 将来が怖いのに
不安で喉が強ばるのに
話を逸らしてふざけてしまうんだ
僕はおかしいのかな、大人になりたくないのは変なことかな
楽器を弾けないから音楽に消費することもできない
昇華できない しょうがないでしょ
ギターを持つ尖った人間になりたかった
音楽に載せられないから僕の苦悩はこぼれてくだけだ 誰も見てくれない 見せられない
毎夜いつものバンドを聴いて泣いてるけど
そんな歌詞みたいな人生でもない
駅のホームで泣きやしない、教室で暮れやしない
相手もいない、走出せもしない
ベッドの上で自堕落にそれだけ
所詮この次元で生きるしかない
主人公になれない
漫画みたいに生きさせてくれよ
優しくない 僕が大人になりたくないから死ぬっていうのを止めて、世界を洗ってくれる子はいない
語尾はないないたいたい
現実を見れない 過去に取り残された
不格好なジュブナイル
大きな声をあげるのが怖い
面倒事に対処できる自信が無い
自尊心だけが膨らんだミゼラブル・ジュブナイル
手首はまっさらだ
わかんなくなっていく
どんどん分からなくなっていく
起きたらきっと、この時間は無かったかのように
また生を始める
そしてまた忘れてこの最低な時間を繰り返す
おやすみなさい ああ、隣に君がいればいいのに
朝になったらわすれてる