今更だが『世界に一つだけの花』を昔から嫌いだったのだが・・・
制約の多い歌詞に文句をつけても仕方がないのですが、『世界に一つだけの花』が昔から嫌いでした。
詳しくは https://ncode.syosetu.com/n4295dm/、欺瞞だらけの「世界に一つだけの花」に書きましたので、ご参考までに。
簡単に説明すると花屋に並んでいる花は既に選ばれた存在であり、価値のある花しか並んでいないという事です。
売れない花を並べる物好きな花屋はおりません。
また、栽培する農家もありません。
花屋の花を見て勇気をもらうのは、私から言わせれば馬鹿げています。
テレビに映る芸能人を見て綺麗だねと勇気づけられますか?
オンリーワンが大事なんだと思いますか?
不細工芸人もいますが、不細工なだけで出演出来てますか?
今年のM-1は6千組の芸人がエントリーしたと聞きます。
敗者復活戦が16組だったので、99%がテレビに映る機会すらなかった筈です。
花屋であるテレビに並んだのは、6千組の中の極々一握りですよね。
それでもそれぞれがオンリーワンなのでしょうか?
花屋に並ぶのに、どれ程の選抜を潜り抜けているのでしょう?
花にも流行があります。
クリスマスのポインセチア、母の日のカーネーション等、流行に左右されない定番もありますが、去年は売れたのに今年は売れない品種もあります。
そうなるとどうなるかご存知ですか?
農家が栽培する事を止め、花屋に並ぶ事もなくなります。
花の世界にも競争はあるという事です。
まあ、花は人間に栽培されているだけで、選ばれている意識はないでしょうけども。
それに、農家で栽培されている花が出荷される際、見てくれをチェックされている事はご存知でしょうか?
病気に罹っていたり、花びらが落ちていたり、茎が曲がっていたりすると弾かれ、廃棄されます。
そんな物は商品として出荷出来ないからです。
選ばれて栽培されている花なのに、更に見てくれを厳しく審査され、駄目なら選ばれないのです。
厳しい世界ですよね。
まあ、栽培技術が確立された品種だと農薬にもいいモノがあるし、廃棄率は低くなるのですけどね。
話は変わりますが、特別なオンリーワンってナンバーワンなんですよ。
ナンバーワンになる素質がオンリーワンと言えるのかもしれません。
というより、ナンバーワンになる手法の違いかも。
例えばラフレシアという世界一大きな臭い花があります。
オンリーワンですがナンバーワンですよね。
多分あの環境の中で適応と進化を繰り返し、唯一無二の存在になったのでしょう。
進化の過程は普通、競争の結果です。
淘汰を繰り返し、生き残ってきた結果、オンリーワンになった。
反証は沢山ありますよ?
ドングリもシイも似ています。
梅と桃も似ていると言えば似ていますし、オンリーワンだからナンバーワンという訳ではありません。
生き残ればそれでいい。
環境が許容すればどれだけ似た種があっても構いません。
環境が厳しくなると養分争奪戦争の始まりというだけです。
それは兎も角、花を咲かせる事だけに一生懸命になっても花屋に並ぶ訳じゃないという事は言いたい。
野に咲く花で良いというなら構いませんが、野に咲く花も競争はしていますからね?
野のサバイバルもそれなりに厳しいですよ?
旨い草だったら虫に食べられるかもしれませんし、人の邪魔になれば除草剤を掛けられますしね。
花を咲かせるのも一苦労なのですよ。
とまあ、騒動になって再び話題となっているので書いてみました。
捻くれた見方だなぁというご感想はそれこそ無粋です。
オンリーワンなんでしょ?
これが私の在り方なのですから。
腐臭と形容される臭いを発するラフレシアで私は構わない。
これでは何の新鮮味もないと反省し、追加。
オンリーワンとはどういう事だろう?
ソシャゲで言えばガチャで77億分の1という事だ。
そんなレア物が存在するだろうか?
あれば運営会社に苦情が殺到だろう。
オンリーワンとはそれくらいあり得ない。
世界にはゴールデンブラッドという非常にレアな血液型?を持っている人がいる。
抗原を一切持たない人らしいが、1万人に一人未満でいるそうだ。
77億分の1に比べて何と多いのだろう。
77億いれば世界に77万人である。
未満だからいないかもしれないが、流石にオンリーワンではないだろう。
オンリーワンとはこういう事だ。
世界に一人だけの存在。
あり得ない・・・
歌の雰囲気から精々が学校に一人くらいのレア度じゃないのか?
学校は多くて千人くらい?
千分の1、全くレアじゃない。
日本に一人としても1億分の1。
世界には77人いる事になる。
オンリーワンってどういう事だ?