彼女ができた
ツッコミ「どーもー!」
ボケ「…」
ツッコミ「はーい!今から僕らの漫才をお楽しみください!」
ボケ「何でやねん!」
ツッコミ「あいたぁ!?なんやどうした?」
ボケ「何でやねん…」
ツッコミ「聞いてる?」
ボケ「なんで彼女ができひんねん」
ツッコミ「あ、これは聞いてないな。まぁでもそやな僕ら今まで彼女いたことないからなぁ」
ボケ「なんで彼女ができひんねん!」
ツッコミ「せめて会話して?お客さんキョトンとしてはるから」
ボケ「なんでお前に彼女ができひんねん!」
ツッコミ「え、僕?」
ボケ「お前彼女いない歴=年齢やろ?それが悲しくてな」
ツッコミ「お前もやろ!?」
ボケ「俺は最近できたで」
ツッコミ「初耳!え?いつできたん?」
ボケ「一週間くらい前、すぐに言おう思てんけどせっかくやしデカイ所で言うたろ思てな」
ツッコミ「だからって本番のステージで言うなや!」
ボケ「まあ、とにかく彼女持ちの俺がお前に彼女ができるアドバイスしたろ」
ツッコミ「できて一週間やんな?めっちゃ上からやん?」
ボケ「彼女がいるのといないのでは雲泥…いやマグマと太陽くらい違うからな」
ツッコミ「遠いものを意識しすぎてよくわからんなってる!…まぁええわ、で?どうしたらええの?」
ボケ「まずはやっぱり顔や、イケメン過ぎず不細工過ぎない中の上くらいがちょうどええねん」
ツッコミ「そんなもんか?」
ボケ「ちなみにお前は…23点やな」
ツッコミ「ひくない?その減点はイケメン過ぎやから?不細工やから?」
ボケ「不細工やから」
ツッコミ「即答!?」
ボケ「次は金やな」
ツッコミ「会話せい!」
ボケ「やっぱり安定は大事やからな蓄えは大事やで、俺もこれでおとしたからな」
ツッコミ「お前そんなに金持っとたんか、でもこればっかりはどうにもならんで」
ボケ「大丈夫や、この紙さえあればな」
ツッコミ「紙?宝くじ当てるとかちゃうやろな?」
ボケ「高額の生命保険や」
ツッコミ「あかんやつ!刑事もののドラマとかでよく見る高い保険かけてってやつやろ!」
ボケ「死ぬその瞬間まで愛されるで?」
ツッコミ「やめろ!シャレにならんわ!他ないんか他!」
ボケ「あとは体型とか…」
ボケ、ツッコミの体を見る。
ボケ「そんじゃ次やけどな」
ツッコミ「待て!なんで話変えた?」
ボケ「吊るされたチャーシューみたいな腹しとるやん?」
ツッコミ「ほんましばくぞ!?あぁ!もうえぇ、僕のことはもうええからお前の彼女について教えてえな」
ボケ「そやな!これ以上無駄な時間過ごすわけにもいかんからな」
ツッコミ「数々の暴言忘れへんからな?」
ボケ「一番の特徴はやっぱりきれいな金髪とブルーアイズやな」
ツッコミ「外人さんやったんか!改めてすごいなお前!」
ボケ「身長は165センチでスリーサイズは上から85・57・80でお嬢様で気立てもよくて声は歌手かってくらいきれいやね」
ツッコミ「まるで物語のヒロインみたいな子やな」
ボケ「何でもそつなくこなすけど料理だけは苦手でな、それでも一生懸命なところがまたえぇねん」
ツッコミ「へぇ、デートとかはしたん?」
ボケ「当たり前や、遊園地行ったりキャンプ行ったり、山に登ったりもしたな」
ツッコミ「この一週間で!?なにかプレゼントしたりとかは?」
ボケ「ダイヤの指輪を送った」
ツッコミ「ガチすぎる!じゃ、じゃあ手とかは繋いだん?」
ボケ「手はつなげへんなぁ、でもキスはしたな」
ツッコミ「順番おかしない?ち、ちなみにどんな感触やった?」
ボケ「固かった」
ツッコミ「固かった!?え、固かったん!?」
ボケ「そしていつでもそばにいてくれんねん。朝起きた時もご飯の時もお風呂の時もトイレの中でも」
ツッコミ「風呂に…トイレ!?」
ボケ「さっき楽屋にもいたで」
ツッコミ「いや、見てへんけど!?怖い怖い!ちょ、その彼女の写真見せてくれる?」
ボケ「ええよ、えーっと…あ、これやこの子」
ツッコミ「どれどれ、ん?これって…恋愛シミュレーションのゲーム…」
ボケ「俺の彼女のミーナちゃんや」
ツッコミ「ゲームのキャラかいな!」
ボケ「アホ!ミーナちゃんは俺の天使なんや、いつもそばにいてくれるしな。でも構いすぎると照れてすぐに会ってくれへんなんねん」
ツッコミ「速度制限!お前30Gは使えるやろ?どんだけやりこんどんねん!…ん?お前指輪をあげたって言ってたけどゲームの話やったんか」
ボケ「そうや、プレゼント機能があるやろ」
ツッコミ「ほんまや、ん?これゲーム内コインじゃなくて課金アイテムだけ?ダイヤの指輪は…300万円!?」
ボケ「頑張った」
ツッコミ「頑張んな!」
ボケ「それでな、相談なんやけど」
ツッコミ「なんや?」
ボケ「おすすめの保険入らへん?」
ツッコミ「入るかぁ!もうええわ!」
二人「ありがとうございました~」