表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

第一話 プロローグ

初めまして!蒼き竜巻です!

これからよろしくお願いします



 「いまだ!犯人を取り押さえろ!!!」

 

 「えっ………?」

 

 俺、天切龍斗は今、特殊部隊のような人達に取り押 

 さえられています。何で?

 

 話は3分前、

 

 いつも通りの帰り道を歩いているとベンチの上にバッ

 グが置いてあるのが見えた。

 周りには誰もいない…はぁ、交番に届けたほうがい

 いだろうな……

 そう思いながらバッグに手をとると

 「バッグに手を取ったぞっ!」

 そんな声が聞こえ、バッグから手を離したところでこ

 の話の冒頭に戻る。

 

 「顔を確認しろ!」

 

 そして俺の顔を見て一言

 

 「ッ~~~またお前かよ!

  何でいつもいつもお前が捕まんだよ!!!」

 

 「知るかっ!俺はただ落ちているバッグを拾っただけ

  だ」

 

 「まあいい、事情聴取は受けてもらうからな」

 

 「ああ、分かった」



 

 俺は、生まれてこのかた不幸にばかり見舞われている。

 俺が生まれたその日に父の会社は倒産し、家が放火さ

 れた。

 そのあとも不幸がつずき、これまででさっきのような

 誤認逮捕を数十回とされている。

 また、俺が関わったことは全て不幸な結果で終わって

 しまう。

 そのお陰で周りからは犯罪者のような目で見られ、避

 けられている。

 不幸を振り撒きたくない俺にとっては嬉しいことでも

 あったが、同時にとてつもなく悲しいことでもあった。

 でも、そんな俺にも仲良くしてくれるやつらがいる。

 

 「りゅうく~ん」

 

 「おい、りゅうまた逮捕されたんだって?何回目

  だよwww」

 

 そう、この二人だ。

 姫崎優香と篠宮結城、なぜかこの二人には俺の不幸が

 降りかかりにくい。

 姫崎優香、ひめはちょい天然の入った天使のようにか

 わいい子で、結城は爽やか系イケメンだ。

 こんちくしょう

 こんな俺のたった二人の友達だ。いや、ひめは彼女と

 なったんだったな

 そう、実はひめには最近告白してOK をもらえたん

 だ!あまりの嬉しさで今も信じきれていない。

 え?なんて告白したかって?それを聞くのは野暮じゃ

 ないかね?

 

 「りゅうくん!このままだと学校に遅れちゃうよ、急

  ご?」

 

 おお、そうだったそうだった、急がないと。

 

 「そうだな、急ごうか」

 

 そういって手を繋ぐ。

 

 「チッ、イチャイチャしやがって」

 

 フッフッフ、嫉妬かね?結城君。

 そんなこんなで学校に着いた。

 

 

 

 学校を終え、俺は今銀行にいる。

 学校で不幸があったかって?もちろん!

 開いた窓から鳥が突っ込んできて俺の頭に直撃した

 り、蛍光灯が割れて俺に降ってきたり、一番楽しみに

 していた理科の実験が実験道具が盗まれたことで中止

 になったり、足を滑らした女の子が持っていたバケツ

 の中の生ゴミを頭から被ったり等々。

 それより何で銀行にいるか気になるだろう?な?な?

 ならば聞かせやろう!なんと明日デートをする事にな

 ったんだ!そのための軍資金を下ろしに来たというわ

 けさ!

 

 (今の幸せな気持ちをぶち壊せるのは銀行強盗くらい

 だろうなぁ)

 

 と、ついそんなことを考えてハッとする。

 

 (やべぇ、今の完全にフラ)

 

 「オラァ!この袋にありったけの金を詰めろ!早くし

  ねぇとぶっ殺すぞ!!!」

 

 (うっわ、本当に来やがった、でも俺は明日ひめとデー

 トなんだ!ここで死ぬわけにはいかねぇ)

 

 周りの人達が皆怯えて動けなくなっていたためか俺が

 人質として奥の部屋についていくことになった。

 龍斗はこういった状況に慣れていたため強盗が扉の近

 くで後ろ向いた瞬間に扉の中に押し込めて鍵をかけ

 た。

 その際、脇腹を少し撃たれてしまい、ひどい痛みに襲

 われた。

 偶然あたるなんてまた不幸だな。そう思いつつもすぐに

 

 「今のうちに外に出ろ!」

 

 と、叫んだ。

 全員が外に出たことを確認し、龍斗も意識が朦朧とす

 るなか扉から手を離して外に向かって走った。

 外に出て前を見ると、

 ひめと結城がキスをしていた。

 

 (えっ?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんで

 なんでなんでなんでなん)

 

 そこで龍斗の意識が途絶えた。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ