プロローグのような一人語り
メイドの朝は早いです。
私の主は今は留守なのでそんなに起きる必要もないのですが、この屋敷には不思議生物がいっぱいいるので、その世話はとても大変なのです。要はお手伝いです。
今の私は片手になんか風船みたいに浮いてる牛と、もう片手に恐竜のリードをもっています。屋敷自体のご主人様、私の主のお父様はこういったものを集めるのがお好きなようです。
大概メイドが世話をするので奥様に怒られてばかりですが。
少し自分語りが過ぎましたでしょうか。
私の名はレイ、この屋敷の一介のメイドです。
というと、皆様に「お前は戦闘予備軍だから。一介のメイドじゃないから。」と言われます。でもお仕事はメイドです。
....................逃げ出した危険生物捕獲用のメイドです。いやいやいや、違うんですよ?ちょっと麻酔銃撃ったりちょっと斬りかかったりするだけなんですよ?一般の皆さんに迷惑があってはなりませんから。
先ほど私は『不思議生物を集めるのがお好きなようです』と言いましたが、この屋敷ではそういった生物を一時的に引き取っています。
この生物達は『クリーチャー』と呼ばれます。
クリーチャーは人間を食べてしまうだけでなく、当然のように建物をゴックンと一呑みで食べてしまったり、歴史上には大陸すら食べたり壊したりしたクリーチャーすらいるのです。
そんな生物ですから当然.....駆除対象となります。生きているのにそれは可哀想、などふざけたことを抜かし...失礼しました、可哀想だ、助けようと思い立った旦那様は屋敷をクリーチャー塗れにしたわけです。流石にどうしようもなくなるわけですね。そこで私たちがこのクリーチャーを躾けます。無害になったクリーチャーは街で役に立つ働きをすることが認められましたが、一ヶ月で直らない場合、『処分』となります。期間が短いところに国の悪意が見て取れる気がします。
ですが、私とて雇われた身。一生懸命躾に励んでいます。別に私の主に褒められたいわけではありません。....ありません。
一気に説明しましたがご理解いただけました?
そうですか、ご理解いただけていない方もご理解してくださった方もいると。
まぁおいおい説明していきますので、よろしくお願いします。
メイドさんの一人、レイさんによる一人語りでした。
これからこの作品のこと、よろしくお願い申し上げます!




