「トレマーズ」を観ました
久し振りに「トレマーズ」を観ました。相変わらず面白かった。人気シリーズものの嚆矢だけある。「陸のサメ」をイメージしたという怪物グラボイズがいいね。岩場や建物から降りて地面に近づくとヤバい、音や振動に反応して襲ってくる、というシンプルで分かり易い生態がいい。彼らがなにものでどこから来たのか、制作陣は四つしか考えられない、宇宙、実験動物、放射能、古代生物と言っていたけど、作品内でそのどれとも結論づけず、謎は解明されないリアリティを優先したの実に良い。
本体だけだとそんなでもないけど……いや、十分脅威だけど……あの口から出てくる盲目の蛇みたいな触手がいい味出してる。あれのおかげで随分、緊迫感が上がっているよね。雑貨屋のオヤジが蛇の部分の死体を買い取って一緒に写真撮るビジネス始めてたのは笑った。雑貨屋で籠城してれば安心かと思ったらグラボイズが床を食い破って襲ってくる強さには驚いた。非常時に雑貨屋の食い物好きに飲み食いする間くらい安心させてくれよ。脚本、スピード感あって息もつかせぬ展開の早さで飽きないね。
グラボイズの倒し方もコンクリートの壁に激突させる、重火器で撃ちまくる、自作の爆薬で爆殺する、爆薬で耳を麻痺させて崖から突き落とすとバラエティに富んでいてよく考えられた倒し方で納得できる。バル(ケヴィン・ベーコン)とアール(フレッド・ウォード)の男同士の関係ややりとりがいい。バート(マイケル・グロス)の重火器マニアで田舎なのにガイガーカウンターやシェルターまで完備してるキャラクターが面白い(プレッパーって言うんだね。核戦争やパンデミックなどに備えているのかな?)。クソガキとポッピング少女がいいアクセントになってる。終わりもハッピーエンドで良かった。
1〜4までDVD揃えたので暇な時順番に観ていきたい。