「ロスト・チルドレン」を観ました
他人の本棚画像を検索して本を買うときの参考にしたり、ただ単に眺めたりするのが好きなのですが、吉田誠治のうちの本棚すごく良くないですか?(ググッてください) 京極夏彦の本棚も良いけど吉田誠治の本棚は良いよ(どうでもいいけど京極夏彦のうちに取材に行った人がTwitterにピーナッツ……食べ物じゃなくてスヌーピーの方ね……の本がたくさん並んだ本棚載せてるんだけど、その上段に「日常」のコミックスが連載再開後の十一巻まで揃っていて良かった。京極夏彦も「日常」読んでんだ……「CITY」も読みたまえよ)。吉田誠治はワンドロ(1hour drawing)やってた時からイラストレーターとして注目してたんだけど、Twitterに本棚画像載せてたの見てからそっちの方面でも注目していた。それで最近、吉田誠治のインタビュー記事読んだんだけど、その記事で「ロスト・チルドレン」をベタ褒めしていたんだよね。そこで興味を持って観てみることにした(前回のベルセルクつながりではない)。
1995年。フランス製作。前回観た「薔薇の名前」で異教徒のせむし男サルヴァトーレを演じていたロン・パールマンが主演。ロンが演じる怪力男ワンが一つ目教団にさらわれた弟を捜しにいくというストーリー。相棒・ヒロインのミエットがかわいく勇敢で、他にも孤児の子ども達、シャム双生児のおばさんやノミ使いのおっさんや一つ目教団、クローン六つ子、しゃべる脳みそとみんなキャラが濃い。さらわれた弟もひたすら食ってて悲壮感がなくて良い。ノミ使いのノミ攻撃のシーンがやたらカッコイイんだけどCGなのかな。手回しオルガンで操るのもいい。しょっぱなのサンタが大量に現れるシーンやクライマックスのミエットとクランクの夢の中での対決シーンなど本当に悪い夢って感じがグッド。
ワンがノミの毒で操られてミエットのピンチからピタゴラスイッチ的にストリップ小屋から半裸のお姉ちゃんたちが出てきてそれに見蕩れた電気工事のあんちゃんのせいで停電が起きて灯台がオチて船が突っ込んでくるシーンすき。ダイナミックすぎる。このシーンだけでも見た甲斐あった。
吉田誠治は全シーンキャプチャーしているって言ってたけど衣装良し背景美術良し構図良しなのでそれもうなずける。一つ目教のモノクル?の動きとか脳みその入ってる水槽のギミックとか細かい小物がやたら凝ってて見てて心地良い。総制作費十四億円かかっているっていうだけあるね。観れて良かった。次からは押し入れに観てない西部劇のDVDがやたら溜まっているのでそれを消化していきたいです。