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お前ら盗賊じゃないのか?

遠くには三階建ての家みたいな城が見える。その城を囲む平屋も見える。周りは自然豊かな風景が広がっているが、俺らがいる周りは緑ひとつない。

「ここは畑のようだな」

「今はそれどころじゃないよ」奈保が不安そうに言う。それもそうだ。今俺らは盗賊達に囲まれている。彼らは城から遠く離れたこの場所で盗みを繰り返しているようだ。ついさっき、俺らがここに着いたときもここの住民から金品を盗っていた。

「お前らなんなんだ一体!」

「どこからやって来た!」

「いつからそこにいた!」

盗賊達は驚き怯えを言葉と行動で示している。

「逆に聞きたい。ここは何処だ。お前たちは何者だ」

俺が質問をすると盗賊達はこそこそを話始めた。

「何処って言われてもな」

「名前が無いもんな」

「まず奴らは何処から来たんだ?」

「知らない服を着てるぞ」

「外から来たんじゃないか?」

「帽子屋に呼ばれたんじゃないのか?」

こそこそ話になっていない。

「おい、帽子屋とは誰だ。俺の質問に答えろ」

「直保、相手は盗賊だよ。そんな強きな言葉じゃ、、、」

奈保が話を途中で止めるわけがない。ふと、斜め後ろにいるはずの奈保の気配が消えたのを感じた。

後ろを見るともう奈保は居なかった。

盗賊の方を見ると口を開けポカンとしている。

「お前ら奈保が何処に行ったか知ってるだろ」見てたんだから。

「知らねえよ!なにしろ一瞬のことだったんだからな」

「女の体勢が崩れると共に消えたんだからな」

盗賊の言っていることはいまいち信用ならないが奈保がいなくなる瞬間を見ていたわけだからな。

「手品師か奇術師の仕業じゃないか?」

1人の盗賊が言うと他の盗賊が納得した。

「確かに奴らならそれが出来そうだけど、、、」

「奴らの仕業ならあんたも危ないな」

「帽子屋を探そう!」

そうだ、そうだ。と盗賊達は帽子屋とやらを捜そうと周りを見て各自散らばろうとしたが俺を見て相談を始めた。

相談の結果(相談というよりも話し合い)、俺も盗賊達と同じ格好をすることになった。寒そうな格好だと思っていたがヒートテックなのか暖かい。帽子がついているので俺が何処にいるのかすぐ分からないように皆帽子をかぶった。

2人1組になり帽子屋の捜索を始めた。

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