かう
「その心意気、買おう」
その言葉とともに少年は妙な剣を白銀に向け下ろした。
妙というのはその切れ味。少年は剣を上から下へと下ろすように斬ったのに何故か切り裂かれている。
「あなたは黄金の姫の側近ですか?」
「そうです。あなたは?」
「俺は、御子柴奈保の双子の兄です」
御子柴奈保、、、あぁ、鍵の1人で家族が助けにくるのを信じて待ってるというあの子か。
「俺もあなたも鍵である大切な人を守りたい」
「そうですね」
「、、、あの釜は厄介です。あれはこの剣でも壊せない。でも、あなたの能力なら、、、」
能力。私が、いや薬利の家系が代々持つこの能力はこのセカイを壊すと怖れられてきた。【破界者】それが薬利の封印してきた二つ名だ。
それなのにこの男、何を言い出すんだ!
「瘋さん、もうこのセカイを終わりにしましょう。【破界者】の名をもって」
「このセカイを終わりにする?ふざけないでください」
「あなたも分かっているんでしょう?この儀式が終われば誰1人生き残らないと」
「、、、」
私は彼に名にも言えなかった。その通りだから。黄金の姫たちは『封印の鍵』といわれる鍵だ。儀式はその封印を壊すもの。封印なんて大それたことじゃない。
「黒猫は不完全なんだよ。俺はあなたの言う上の存在は創造のかみさまだと考えてる。黒猫は始まりのかみさまでこのセカイ《ハザマの國》の創造主。でもさ、《ハザマの國》はどこのハザマにあると思う?」
「何を突然、、、」
「創造のかみさまが作ったセカイのハザマだよ」




