どちらを望む
仕立屋はそこまで話した。
「何故、その話を私に?」アリスは聞く。
「お前に関係あることだからだ」
「帽子屋や黒猫はこの世界に戦はなかったって言ったわ」
「確かになかった」
「お前は知ってるんだろ?」柱の影から声が聞こえた。
「誰だ!」仕立屋が反応する。
「俺は直保。奈保の兄だ」
「直保!?」
「アリスか、君は大丈夫?」
「ええ、私と奈保は縛られただけだから」
そうか、良かった。仕立屋の方を向き、仕立屋、君は知ってるんじゃないか?と聞いた。
「何を、、、」
「帽子屋の方が上手だ。君は分かりやすい」
「ああ、なるほど。【解答者】か」
「うん。そうだよ」
「、、、黙ってても仕方ないか。そうだ。【解答者】の考え通りだ。俺ら3人は2番目の造ったセカイからきた」
2番目のかみさまはかつて始まりのかみさまの真似をしてセカイを造った。しかしそこは数多くの戦により滅んだ。創造のかみさまより力が弱くて始まりのかみさまより知恵が足りなかった。
「創造のかみさまが造ったセカイは2番目より多くの戦をしても大丈夫なようになっていたが始まりがあまりにも平和なセカイを造ったためにそこの強度が足りなかった」仕立屋は遠い目をしてた。
「、、、創造のかみさまは【全能】始まりのかみさまは【製作】2番目のかみさまは【接続】の力を持っていた。そうだろ?」
「そうだ。【接続】の2番目は俺ら3人を始まりの造ったこのセカイの住人として繋げた」
「それを知っているのはお前と帽子屋だけ」
「ああ、俺と帽子屋の2人だけだった。【解答者】のお前が来るまではな!」
仕立屋はタチキリバサミで直保を刺そうとしたが、それを洋服屋に止められた。
「止めろよ。もう、抱え込むのは止めてくれ、、、」
洋服屋は泣いていた。
「洋服屋?なんで泣いてる?」
「、、、」
直保は黙って2人を見ている。
いつ、2番目のかみさまが出てくるか。
洋服屋は壊れると仕立屋が壊れると言っていた。が、もう遅い。もう全て壊れている。結果総てが遅かった。
直保は奈保を迎えに彼らがいる場所へ向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アリスは黒猫のお陰で自由に動いていた。しかし、途中でまた捕まり縛られるところを直保が来たので助かった。
「直保、さっきの話どういうこと?」
「君はしらなくていい」
アリスは拒絶を感じた。触れちゃいけない。
「奈保っ、、、!」
奈保は知らない男に触れられていた。
「鍵にしては上物だ。そっちの、、、黄金の姫だっけ?」
「離せ!黄金を離せっ!」
瘋が複数の大男に動きを封じられていた。
「はぁ、うるさいやつだ。、、、また来たのか。ん?最後の鍵が見付かったぞ」
「、、、アリス隠れてろ」
男の目線の先にあるものに気付いた直保はアリスに逃げろ、と促した。
『アリスを逃がすな。守れ』
頭のなかに解答がでた。久々の能力だ。
逃がして捕まるより守った方が効率がいい。
アリスを捕まえようとする奴らを直保は裂いた。
直保は帽子屋から渡されていた剣を使った。剣の切れ味は特殊だ。真っ直ぐ切ったはずのものを裂いたようにするからだ。
「お前は俺に勝てない」
奈保が流した涙を舐め男が言った。
「俺の家族を汚すな」
直保は男の言葉を無視した。聞こえなかったの間違いだ。直保は怒っていた。
「白銀の王、お前も2番目が造ったセカイの住人だ」
「へぇ、そこまで知ってるんだ。さすがは【解答者】」
「、、、【出題者】俺は始めお前は白銀の王に忠実でいてそうでないから関わるのが簡単だと考えていた」
「いた、か。分かってるようだね」
直保は頷く。
「こいつに忠実とか止めてくれないか。こいつは私の駒でしかない」
【出題者】は白銀の王の側近。いや、2番目のかみさまの黒い部分。
「へぇ、そこまで知っているのはダメだよ。物語的に面白くない」
「面白さなんて必要ないでしょ」
「必要あるとかないとかどーでもいいんだけどさ、あった方が盛り上がると思うんだよね♪」
「さあ、君はハッピーエンドとバッドエンドどちらを望む?」




