國谷と谷
に連絡を取ろうとポケットから携帯を出すと奈保から電話がかかってきていた。
「直保?」
「奈保か、どうした?」
奈保は今は仕事最中のはずだ。休憩時間なのかもしれないが奈保から電話がかかってくるのが珍しい。
「お祖父さんから直保と一緒にいろって意味のわからない電話がきたの。直保ならわかると思って」
「俺も同じような電話がきた。奈保は今どこにいる」
「学校に戻ったよ。賀屋くんと一緒にいる」
賀屋大地。芸能科生徒のファンクラブ名誉会長の1人で生徒会生徒。猫のような性格をしている。
そういえば、今日の生徒会で見なかったな。
ふと、3階の廊下から正門の方を見ると奈保が賀屋と話しているのが見えた。中庭の方を見ると誰かを見つけたのか芸能科の問題児、國谷聖が普通科の問題児、谷慶一と何処かへ行くのが見えた。その先には正門がある。俺は急ぎ足で奈保のいる正門へ向かった。
「、、、國谷聖と谷慶一だな」
「なんでお前がここにいんだよ、賀屋大地!」
正門に近付くにつれ賀屋と國谷、谷の3人の声が聞こえるようになった。
奈保が俺に気付いたようで名前を呼んだ。
「奈保、どうし、、、」【解答】が出てくる。今度の【解答】は國谷と谷の2人に今気付いたようにすることだった。なんでこんな【解答】が出るのかわからなかったが従うほかないだろう。
「國谷と谷がここにいるなんて珍しいな」
「げっ!なんで生徒会長がここにいんだよ!」
「聖さん、生徒会長は御子柴奈保の兄貴ですよ!だからここにいても不思議は、、、」
「そういうことだ。、、、國谷?」
國谷は地面にふせり「忘れてた。そうだった」などの単語をぶつぶつ言い、時たま握った手を地面に叩きつけている。
「奈保さんから会長と大事な用事があるって聞いたんですが良いんですか」賀屋は眠そうにあくびをしながら訊ねた。
奈保はいつの間にか俺の隣にいた。
「直保、行こっ!」
奈保に引っ張られて俺は学校を出た。




