瘋
黄金?
「どうした」
黄金の姫に呼ばれたような気がしたんだけど、、、
「動いたな」
もう!?なんで、どうして!
「お前のせいだ」
私の、、、せい、、、
「そうだ。せっかく生きてられるように説得してきたのに、、、ハァ」
すまない、、、
「そうだ。お前、今は瘋って名前だったな」
それがどうした?
「上には言っとく。声を出していい。助けに行ってこい。好きなんだろ?」
なっ、、、!良いのかよ!って、別に姫を好きってわけじゃ、、、
「、、、違うのか?」
違うってわけじゃ、、、ニヤニヤすんなっ!
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「瘋、、、」涙を流しながら掠れそうな声で求めた。
「黄金、助けは必ず来るから」
「来るって、来てくれるって信じてなさい」
アリスは信じていたいのだろう。真っ直ぐと前を向いていた。
「アリス、、、そうだね。信じて待たなきゃいけないよね」
「奈保さん、アリスさん、、、ありがとうございます」ぐっと流れそうになる涙を止め笑顔をみせた。
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「あーあー。ケホッ、声だしたの何年ぶりだ?」
瘋はお節介な奴のおかげで黄金を助け出そうと動き始めた。
『黄金、姫さん。答えてください。私を、呼んでください』
念をとばしてみるが返答はない。
「当たり前、か」
ため息をつき、とぼとぼと歩いていた。
「お前、黄金の姫の側近じゃないか」
突然、後ろから声を掛けられる。振り向くが誰もいない。
「下を見ろ」声の通り下を見ると猫がいた。
「猫が話した、、、」
「お前、大丈夫か?此処は《ハザマの國》だぞ、黒猫が話しても不思議はない」
「俺のまわりに動物がいなかったから、、、つい」
「まあいい。お前名前は?」
「えっ、あ、瘋です。あなたは」
「名前なんてあってないようなものだからな。黒猫だから、クロでいい」
「分かりました。クロさん」
「お前な、猫にさん付けで呼ぶやついないだろ」
「いえ、でも、、、」
「ハァ、分かったよ。どうせ助ける為には猫の姿なんて無理だから変わろうと思ってたからさ」
えっ?という瘋の驚きを他所にクロの周りが光っていく。
「ふぅ」光が消えると其処に現れたのは背伸びをした中世的な顔立ちの如何にもモテそうな青年だった。
「どうした。そんな不思議そうな顔して」
「いえ、だって、なんで、えっ!?」
「まさか、知らないのか?アリスといつも一緒にいる黒猫を」
「う、、、噂、で、なら、、、」
「あ、そうか。黄金の姫と一緒にいたもんな」やっちゃった。というようなポーズをとった。
「まあ、いいや。それより、助けに行くぞ。あ、その前に直保を連れてこないと、、、」
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「、、、ここ、何処だ、、、?」
直保は暗い道の真ん中にいた。
「ちょっと待て、一旦整理しよう」
なんでも出来る生徒会長さんでさえ混乱することがあるようだ。
祖父の家で、もう一度《ハザマの國》へ行けるように相談した。
方法がないわけではないと答えた。
取り出してきたのは写し鏡だった。
写し鏡の側面にレバーが取り付けられていてその下にはNo.00と書いてあった。
俺を鏡の前に立たせ、祖父がNo.を変えレバーを引くと鏡が光り、、、気付くとここにいた。
「ってなんだよー!あーもー、訳わかんねー。祖父はなにも教えてくれないし、いくら俺が頭良くたってわかんねえ事ぐらいあるっていうのに、、、帽子屋が付けた【解答者】ってのも答えがほしいときに出なきゃ無駄だっ、、、て」
[光と闇が交じりしとき汝の願叶わん]
[信ずるもの必ず願い叶うだろう]
[鍵揃い封印とかれるとき滅ぶものあり]
「、、、なにこれ」
直保の目の前に表れたのは上記三つが書かれた看板のようなものだった。
「光と闇が交じりしとき、か。メモっておこう」
直保は闇を歩く。光と闇が交じりしところを見付けに---




