直保ー奈保・アリス
失敗した、、、
ソファーの上で動けない直保は後悔していた。
帽子屋という名前を出されて油断していた。
考えてみれば解ることだった。
帽子屋は自分が創造のかみさまだということを知られるのを嫌がった。
仕立屋は嫌がる素振りを見せなかった。
始まりのかみさまに知られたらいけないのが創造のかみさまだ。まあ、でも今日知らせたのだけど、、、
今日、なのか?
気絶させられて、起きたらソファーの上で動けなくて、家の中には窓とか一切ないから太陽や月を確認することができない。唯一確認できる扉はここからじゃ見えない。
ギィィと扉が開く音が聞こえた。
直保が来たとき、音はならなかった。
「【解答者】が起きたω」
「いつも思うんだがその語尾はなんだ、仕立屋ε」
「失礼な。これは語尾ではない。口の形だ」
「それはそれで、、、」
2人、会話しながら入ってきた。
仕立屋と洋服屋らしい。
下らない会話だ。
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「、、、ごめんなさい」
奈保は目の前を歩く少女に言った。
少女は振り返り首を傾げる。
「私、、、」
「謝る必要なんかないわ。私の方こそ謝らなければいけなくなる時がくるわ」
今度は奈保が首を傾げる。
「私はアリスよ。奈保が初めてここに来たときだって私と間違われて捕まったのだから、また同じことがあるかもしれないの」
だから、、、と少女ーアリスーは奈保に謝った。「ごめんなさい」と。
奈保は何も言えなかった。奈保とアリスがそっくりなことは直保や奈保を拐った人たちが証明したから。
「着いたわ」
アリスが建物の前で振り返る。
ぼろっちい建物がアリスの家らしい。
「汚くてごめんなさいね。潜むにはちょうどいいでしょ」建物内に入りながら言う。
「2~3日ぶりだな」アリスの腕から降り言った。
「掃除をしないといけないね」
「片付けや掃除なら任せて!」




