闇が光で光が闇で
森の中心地にある一番大きな木の上で2人は話している。
「アリスが2人、、、」
「違うよ、アリスと奈保だよ!」
「奈保?」
「外から来た子だよ。今度のは双子だってよ」
「双子ってことは伝説の通りになんのか?」
「そんなの知らないよ」
「幸も知らないのか」
「運が知らないんじゃ知らないよ」
「ふーん。」
伝説はなんなのだろうか、、、
「幸、あの光なんだと思う?」
「なにあれ、、、知らないよ。運、奈保が光に向かってる、、、!」
「危ない、、、!」
光に向かってる奈保を止めようと運が急ぐ。
幸も急いで向かう。
森のなかでアリスも奈保を追っていた。
「待って!そっちに行っちゃダメ!止まって、、、!」
「アリス、乗って!」
チェシャ猫は二足歩行から四足歩行になり、背中にアリスを乗せた。そしてチェシャの全力で光に向かっている少女を止めようと追った。
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直保は異変を感じた。
奈保の気配が消えたと、消える少し前に自分を呼ぶ声が微かに聞こえてきた。「助けて」とも言っていた。
奈保はハザマの何処にいる、、、?
急いでハザマへの扉を探さなくてはいけないんだ!
直保は思い付いたことを片っ端から潰していく。
「、、、できた」
いつだったか祖父が言っていた通りにやってみたら〈ハザマの國〉へ行けた。
確か祖父は「左手でドアを開けるな。特に奈保といるときは」と言っていた。
左手でドアを開けるときに行きたい場所を強く念じることで行ける。奈保といるときは行ける場所が限られて〈ハザマの國〉に行くのだと考える。
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なに?なんで泣いてるの?
なんで勝手に歩いているの?
奈保の意思とは無関係に身体が光に向かいあるっている。
後ろの方から「待って!」と聞こえる。
止まりたいけど止まれない、、、
「ククク、今度の器は若い女だぁ」
光の中から声が聞こえる。
「王よ、あなた様の願い通りつれて参りました」
奈保の意思とは無関係に口が話し出す。
「お前でも乗っ取られんだから居心地良さそうだな」
見えないけれどニヤリと光の中にいる人が笑った気がした。
「いえ、居心地は悪いです。ある程度の抵抗があったほうが、、、」
「それはお前今までの奴らが抵抗してたからだろ」
「、、、そうですね」
光の中にいる人と奈保の中にいるもうひとりは主従関係にあると会話から読み取られる。
「さっさとこっちに来い!」
「あぁ、すみません。今行きます」
奈保はまだ光に到達していなかったのだ。
光から50メートルぐらい離れた場所で会話していた 。
歩み始めた奈保の身体はあと少しで光に入るというところで止まった。
「どうした」
低い声色で光の中の人物は聞いた。
「申し訳ございません。これ以上、進むことが出来ないんです」
「なんだと!?くそ黒猫がいるわけじゃあるまい、こいつがアリスでないと確定している、だったらなんだ!」
「ボクらの仕業だよ♪」




